私の仕事(LINE公式アカウント運用担当)その3
その1はこちら。
その2はこちら。
さて、2回にわたって、私の仕事について書いてきました。
ですが、ことは順調ではありませんでした。
今年に入って、元売りの営業担当さんが、
「新規LINE友だち追加してくれた人向けに、ガソリン5円引きくらいのクーポンをつけることはできませんか?」
と提案してきました。
現在、他店で給油しているお客さんを、自店に引っ張ろう、という提案です。
しかし当初…
社長は否定的でした。
「5円も値引きしたら、利益がない」
と。
営業担当さんにも、5円引きについては渋っていたようでした。
ちなみに直属の上司である店長も、社長寄りの意見でした。
というか、店長は常に社長の顔色をうかがっているところがあります。
営業担当さんと私の意見は「5円引きは撒き餌」です。
損して得取れ、という考え方です。
最初に5円引きで顧客の定着→今後の売り上げで回収
これです。
さてどうするか…
いかにして「5円の撒き餌」を、社長に承諾させるか。
そこで私は「撒き餌作戦」について、社長への「提案書」を作成しました。
内容を要約すると、こんな感じです。
ガソリンスタンドの地域内競争の激化に対処するため、新規顧客獲得とロイヤルティ強化の提案。
ガソリン値引きクーポンを使用したプロモーションの実施。
新規顧客のリピート強化。
サービス利用の拡大(車検サービス、オイル交換等)。
クーポン配布内容:
ガソリン購入時の値引きクーポン。
洗車割引クーポン。
短期的な利益減少を新規顧客獲得と顧客ロイヤルティ強化の投資と捉える。
長期的な利益増加の見込み。
期待される効果:
短期的:新規顧客の来店とブランド認知度の向上。
長期的:リピート率の向上、新規顧客獲得、追加サービス利用の増加。
初期コストと見込める利益から算出した投資収益率(ROI)は228%。
高ROIは、コスト効果の高いマーケティング戦略を示す。
以上について「提案書」を作り…
ファイルを営業担当さんに送りました。
担当さんからの提案ということにしてください、と。
なぜなら、いちパートの私が社長に資料を提示したところで、社長が耳を傾けてはくれないと思ったからです。
作戦は大成功でした。
あれほど渋っていた社長が、5円引きクーポンを承認してくれたのです。
驚いたは店長でした。
まさか社長が…という反応でした。
で。
その後、5円引きをめぐって、店長と大バトルになろうとは…
この時の私には想像できませんでした。
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