『無題』

そびえ立つ
その不思議な塔へ

空へ向かった階段と
揺れ動くふにゃふにゃした床の上を

わからずもただ
理解もなく上を歩くだけ

はるか草原と
胸苦しい暑さと
僕はでっかい雲をみつけ
日陰を追いかけ始める

ただの
儚いことも
ただの
揺らぎの心も
そおっと
そおっと

与えられた
向かい風
逆らうべきか
乗っかるべきか
まだ知らなくて
まだ知らなくていい

見つけた想像の世界を
賛否両論の世界を
心の葛藤か
リズミカルな心臓も
私の脳内コミュニケーションも
色とりどりに飾られて
誰一人と纏めようとしない

はるか
はるか
昔のことだった

はるか
はるか
たくさんの
それはたくさんの苦難を超えて

僕は知らずに
まだ知らずに
そおっと
息を深く吸う

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