事業計画・財務戦略の面からみるピクサー

六本木ヒルズでやってる「PIXARのひみつ展」に行ってきた。

これ体験展示はそこそこ面白いな〜くらいだけど、めっちゃ面白いのは数十人に渡るピクサーの中の人のインタビュー。

CGアニメーションの奥深さを知れるのでオススメ。

全体通して「ピクサー = アート × 数学 × 科学」というメッセージだったんだけれど、そういえば今までピクサーはあらゆるところで、クリエイティブの面とかサイエンスの面しかフォーカスされなかったように思える。

これ行く前に、最近出た「PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」という本を読んだ。

クリエイティブの話でも、アートの話でも、アニメーションの話でも、CGの話でも、サイエンスの話でも、数学の話でもない。

元CFOが送る、ピクサーという会社の「事業の話」である。

1986年、ジョージ・ルーカスが妻に離婚の慰謝料を払わなきゃいけなくなり(笑)、ルーカスフィルムからCG部門だけがステーブ・ジョブズに売却された。

このCG部門こそがピクサーなわけだがしかし、10年弱ずっと成果が出ず、赤字続きのピクサーに対してジョブズ自身も自分のお金で50億円相当をまかなっていた。

そんなピクサーを、事業・財務の面から救ったCFOの話だった。

ストックオプションで社員のモチベあげた話とか出てくる。
スタートアップ界隈にいる者として、こんなにおもしろい話はない。

一番熱いのはやっぱりディズニーとの戦いで、トイ・ストーリーの成功後、ピクサーのロゴをディズニーと同等の大きさで並べてもらう交渉とか具体的なことまで色々かいてあった。

この本を読んだあと、トイ・ストーリーを観返したが、この作品にピクサーのすべてがかかっていたんだ(その成功がなかったらすべての交渉がうまくいってなかった)という妙な感動と、ディズニーロゴとピクサーロゴが並列して並んでいるキャッチ画像をみて、なんだか感極まってしまうのだった。

ちなみにこの本の原題は「To Pixar and Beyond

(↑ 表紙もめっちゃいい…)

バズライトイヤーのお決まり台詞「無限の彼方へ、さあ行くぞ!」の原語である「To infinity and beyond!」をもじったタイトルであり、それもまたクソエモいのだが、日本語版は「PIXAR」というタイトル…。

邦題文句おじさんみたいになって申し訳ないけれど、ちょっとねぇ。

話は遡って僕がヤフーの新卒時代、直属の師匠にオススメされた本に「Creativity, Inc.」というピクサーの組織やモノづくりに関する本があって、当時この英語の本しか販売されてなかったので、必死こいて全ページ読んだ思い出がある。

今では最も好きな本のうちのひとつなんだけれど、数ヶ月後に日本語版が発売されたことを知り買ってみたら、「ピクサー流 創造するちから」とかいうクソダサいタイトルになってしまっていて当時はドン引きした。

とはいえなんて訳したらいいかは難しい。
エモさをそのままにしようとしたら…

Creativity, Inc. → 株式会社 創造性
とかもなんか違う気がするし…

話戻してCFOの本だったら、
To Pixar and Beyond →「ピクサーの彼方へ さあ行くぞ!」
To Pixar and Beyond →「お金の話を さあするぞ!」
うーん…


文句いってすみませんでした!!


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広野 萌

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