80年代ソングベスト30企画【後編】

さて、後編です。15位~1位まで。

30位~16位はこちらから:

第15位:U2 / All I Want Is You (1988)

U2を1曲に絞るのは至難の業ですが、アウトロ長い曲大好き協会の構成員である自分としてはこの曲は絶対外せません。Bonoのしっとりとかつ情熱的なボーカル,最後に感情を爆発させるThe Edgeのギターの桃源郷の様な美しさ。かなわぬ恋を描いたはかないPVは個人的には世界一好きなPVの一つなのです(先月You Tubeに上がったみたいでめっちゃうれしい)。


第14位:John Lennon / (Just Like) Starting Over (1980)

John Lennonのソロ楽曲では一番に好きなこの曲。全編に渡りまるで太陽の光の様な優しさに溢れていると感じます。活動の再開を高らかに宣言する名曲ですが、この年にJohnは暗殺されてしまいます。だからこそいつまでも光り続けている部分も間違いなくあると思うのです。


第13位:The Jam / Town Called Malice (1982)

The Jamの80年代シングルでモータウン風のベースラインが最高に気持ちいいキャッチーな一曲。一緒に口ずさむ確率100%過ぎる。もはやサウンドはパンクとは全然関係ない雰囲気だが、やっぱどっか尖ってる空気だよな。いぶし銀の様なPaul Wellerのボーカル、生き様がそれを演出しているのかもしれない。


第12位:The Clash / Rock The Casbah (1982)

一個前の曲と同じ年だ。こちらもパンクとはかけ離れた音世界ですが、やっぱり尖ってる。でも歌詞が云々以前にこの跳ね上がる様なサウンドのカッコよさ、楽しさよ。キャッチーなサビは絶対一緒に歌ってしまうもんね。パーカッションとかピアノ,リズム、繰り返しのギター,すべての音が至高。


第11位:Felt / Mexican Bandit (1984)

言うほどネオアコを聴かない自分だが、Feltだけは本当に別格。唯一無二の世界を持つアーティストだと思う。アルバムもすぐ終わっちゃったり、歌もほとんど念仏みたいだったりするんだけど、そこが、その存在が癖になる。これはインストなんだが、そのまんま桃源郷の様な世界です。


第10位:Freddie Mercury / I Was Born To Love You (1985)

日本では専らQueenによる95年のバージョンが有名だが、この85年のバージョンこそ至高と感じる。あちらに比べ、サウンドはエレポップ的でドリーミーな感じなんだが、だからこそ曲の世界観、詞の説得力が増している様な気がするんです。歌詞も何だかフレディの生き様(追いかけても追いかけても手に入らない真の愛)を歌っている様な感じがして何だかカッコいいな、、と最近思い始めていたり。


第9位:The Police / Every Breath You Take (1983)

少ない音色で構成されたシンプル極まりないバラードなのになぜここまでこの曲は人を魅了するのだろうか。Sting関連で1曲、となると候補は数多くあれど、結局この曲になってしまう。色男なのに何だか切ない歌詞の曲が多いのもこの方の魅力ですね。


第8位:Def Leppard / Photograph (1983)

Def Leppardはアルバムだったら絶対Hysteriaなんだが、曲単位ならこの曲でしょう。80年代パワーポップの最高傑作の一つであることは間違いないと思う。曲展開が結構目まぐるしいのにそれを感じさせない自然さはまさしく奇跡と感じられる。サビのコーラスの甘酸っぱさが堪らない。


第7位:Van Halen / Panama (1984)

まさにアメリカのイカしたハードロックナンバー!という風情の楽曲だが、これほどまでに気持ちのいい,清々しい曲を他には知らない。リフが鳴り始めた瞬間に勝負が決まる感じ。Eddie Van Halenという人は早弾きだけの人ではなく、むしろリフだとか、ぶっ飛んだ曲作りとかそちらの方が凄い人だったんじゃないか、と思う。超楽しそうなPVも大好き。


第6位:The Smiths / Heaven Knows I'm Miserable Now (1984)

珠玉と言わざるを得ないJohnny Marrの美しいギターの調べ。そしてそこに乗るMorrisseyの「愚痴」。こんなことわざわざ歌詞にして歌う人間がいるのか!?という凄まじい衝撃が思春期の自分にはあった。のだが、これって結構本質というか、そう思わないとやってらんねぇな、って時結構ありません?流石に30代半ばになってそりゃまずい?失礼致しました。


第5位:Queen & David Bowie / Under Pressure (1981)

夢の競演だし、楽曲もお互いの良さが前面に出ていて、どちらか片方ではまず作りえない世界なのが凄く良い。中盤~後半にかけてのボーカル対決の凄まじさは筆舌に尽くしがたい。淡々と演奏するQueenのメンバーも何だかいつもとは違って良い感じに楽曲の持つ不穏な感じをアシストしている。結局両者のステージ上での共演は叶わなかったのは残念ではある。


第4位:The Cure / Disintegration (1989)

The Cureの楽曲って前奏が超長かったり、わけわからんうちに終わったりとか、が結構多くて、勧めた人ほとんどが全然ハマらないんだけど、この曲は3コードで約8分半。。でも1曲選ぶとしたら絶対これ!という圧倒的な美しさのナンバーなのです。暗黒世界の中で徐々に熱を帯びていき、最後に爆発するロバートのボーカル,最高に最高にカッコいいです。もう何もいらないです。


第3位:The Cars / Drive (1984)

You Might Thinkとどっちにするか超迷ったが、やはりこの曲の美しさに軍配。重厚なシンセサイザーの音色にbenjamin Orrの男前なボーカル、とっても切ないです。80年代だからこそ!な一曲で、他の時代ではまず似たような曲は存在しない。


第2位:New Order / The Perfect Kiss (1985)

個人的に存在が「良く分からないけど何か滅茶苦茶カッコいい」バンド。それがNew Order。サウンドは今聞くとかなりチープな感じなんだけど、それでも最高にクールなのは何故なのだろうか。メランコリックという言葉を欲しいままにする様なメロディの存在は彼らの他には絶対に作り得無い。この曲はまるでプログレッシブロックの様なめまぐるしい曲展開,徐々に重なっていくギター,ベース,電子音,パーカッション,そして最後に迎えるカタルシスの凶悪さが類を見ない。必ずSubstance収録のバージョンでお願いします。


第1位:Tears For Fears / Everybody Wants To Rule The World (1985)

80年代で1曲選べと言われたら迷わず選ぶ曲。いかにも80年代的な音使いがこの曲のメロディと世界観に完璧にマッチしていると思う。ふわふわと夢の様な音の中にCurt Smithの天から囁きかけてくる様な清涼感溢れるボーカル。音使いは古くてもメロディや鳴る音が完璧ならばそれは永久に古くならないことを証明している名曲中の名曲。。歌詞も実に物悲しい。


以上、15位~1位までをご紹介しました。

今回改めて纏めてみて色々発見もありましたし、80年代の音楽ってやっぱ素晴らしいな~と心から思います。これからもどんどん勉強していきたいですね。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

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