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同志社大教授。専門は組織論。 『「自営型」で働く時代  ジョブ型雇用はもう古い!』(プ…

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同志社大教授。専門は組織論。 『「自営型」で働く時代  ジョブ型雇用はもう古い!』(プレジデント社)のほか『何もしないほうが得な日本』『同調圧力の正体』(PHP新書)、『「承認欲求」の呪縛』(新潮新書)、『個人尊重の組織論』(中公新書)など約40冊。

最近の記事

欧米=ジョブ型というステレオタイプからの脱却を

    • DX、AI化が進むこれからの時代、とくに中小企業では自営型の働き方が標準になるといっても過言ではなかろう。

      • 中小企業の働き方改革

        • デジタル時代の組織は「インフラ型」に

          紙面ではインフラ型組織が取りあげられています。初出は拙著『仕事人(しごとじん)と組織-インフラ型への企業革新』(有斐閣、1999年、経営科学文献賞)ですが、そろそろコンパクトな一般向けにリニューアルが必要かと。 #日経COMEMO #NIKKEI

        欧米=ジョブ型というステレオタイプからの脱却を

          「何もしないほうが得な日本」は変わるか?

           正月に届いた年賀状が、ピークの半分以下に減った。多くの人が「今後はSNSなどで・・・」の言葉を添えて年賀状じまいを宣言する。  また職場の忘年会、新年会、歓送迎会も開かれなくなった。結婚式は親族だけで行うのが普通になり、職場の同僚や仕事関係の葬式に行くこともない。伝統的な行事やセレモニーがつぎつぎと廃止されていく。コロナ禍、そしてSNSの普及がそれに拍車をかけていることは間違いないが、渡りに船とばかりに便乗している気配も漂う。結局のところ、できればやめたかったのである。  

          「何もしないほうが得な日本」は変わるか?

          若者の「静かな離職」・・・特効薬は?

          期待された若手社員が、理由なく辞めていくという。 https://mainichi.jp/premier/business/articles/20231109/biz/00m/020/004000c 実際に霞ヶ関の中央省庁、大手マスコミ、日本を代表する大企業でも最近、はっきりした理由がなく辞める若者が増えているという話を直接耳にした。管理職やベテラン社員は首をひねるばかりだ。給料をはじめ待遇は申し分ないし、ネームバリューもあり、世間のあこがれの的である。いったい何が不満な

          若者の「静かな離職」・・・特効薬は?

          日本人の働き方に関する意識調査の結果について

          ご協力いただいた下記の調査結果は、近日中に発表する予定です(11月11日)。 -------------------------------- 日本人の働き方に関する意識調査を行っています。 回答に要する時間は1分程度です。 集計結果は後日、サイトなどで報告する予定です。 ご多用のところ恐縮ですが、ご協力くださるよう、 よろしくお願いいたします。 https://docs.google.com/forms/d/1XSQMyd_oCadPWCdaMxAYe9suGsj0XJ

          日本人の働き方に関する意識調査の結果について

          何もしないほうが得な日本

          何もしないほうが得な日本

          付加価値志向の落とし穴

           京料理は材料原価の何倍、何十倍という価格で客に提供される。京都には、「京○○」と名がつくだけで価格が跳ね上がるものが多い。また一流のホテルや旅館はスタッフの細やかな気遣いや所作まで洗練されており、「おもてなし」が大きな付加価値を生んでいる。  このような商品、サービスのソフト面における強みこそ、わが国が今後ますます生かしていくべきだろう。しかし、それはあくまでも商品やサービスについて言えることではないか。  急成長する米国やアジアの企業を訪ねて、いつも感じることがある。それ

          付加価値志向の落とし穴

          도서출판안내

          차기작: 오타 하지메, "아무것도 하지 않는다"는 일본에서 가장 좋은 방법입니다. PHP Institute(일본어), 2022년 11월."아무것도 하지 않는 것이 좋다." 총 2,000명을 대상으로 한 설문조사에서 대다수의 일본인이 그렇게 생각하는 것으로 나타났습니다. 더욱이 이러한 시각은 직장뿐만 아니라 학교와 지역사회에도 확산되고 있다.일본의 노동생산성과 국제경쟁력은 1990년대 이후로 하락하고 있다. 일본 국민의 업무 몰

          도서출판안내

          ジョブ型転換は非正規から

          日本企業がジョブ型への移行を目指すなら、「水と油」のような正社員からの転換より、現にジョブ型雇用に近い非正規を拡充させるほうが現実的だ。 #日経COMEMO #NIKKEI

          ジョブ型転換は非正規から

          学校の同調圧力

          #日経COMEMO #NIKKEI

          学校の同調圧力

          「空気」に左右される決定に不安

           新型コロナウィルス感染者の減少傾向を受けて、政府は緊急事態宣言をいつ解除するかタイミングをうかがっている。ただ政府としては明確な解除の基準を示していない。そこに多くの国民は不安と不満を抱いている。  解除するかどうか、自粛を緩和するかどうかの判断に少なからず影響するのは世の中の「空気」だろう。「これ以上自粛が続いたら店の経営が持たない」とか、「自粛疲れで人びとのがまんはもう限界だ」という声が支配的になったら解除や自粛緩和に向かうだろうし、逆に「解除はまだ早い」「危険だ」と

          「空気」に左右される決定に不安

          六日のあやめ

           いわゆる「10万円給付」にしても、アビガンの承認にしても、なぜこんなに遅いのかとイライラしている人が多いと思う。  新型コロナウィルスによる死者や重症者が毎日増え続け、爆発的な感染拡大の可能性も残されているいま、とりわけワクチンや治療薬は一日も早く使えるようにしてもらいたい。しかしアビガンなど治療薬の承認には数か月、ワクチンはたとえ開発されてもわが国で接種できるようになるまで一年以上かかるという。  「六日のあやめ」というたとえがある。五月五日の端午の節句に飾るあやめを

          六日のあやめ

          テレワークを機に、管理職の役割見直しを

           新型コロナウィルス対策で急速に広がったテレワーク。実施している人に聞いてみると、以前よりも仕事がはかどるという声が多い。一方、上司の側からはマネジメントが難しいとか、部下の仕事ぶりが見えないので不安だという声が聞かれる。 これまで会社では「最近の若手は自立していない」とか、「上司に依存しすぎる」という評価が多く、「指示待ち族」という言葉も生まれた。  ところがテレワークの実施によって否が応でも上司から切り離されると、むしろ部下に依存していた上司の姿が浮き彫りになる。実際

          テレワークを機に、管理職の役割見直しを

          「集まる自由」奪回のチャンスにも?

           外出規制が日を追って厳しくなり、ふだん当たり前のように顔を合わせていた同僚や、井戸端会議のメンバーとも会えずにストレスを感じている人が多いようだ。まして東氏が危惧するように社会参加や連帯がコロナ対策の名目でなし崩し的に消えていくとしたら、それほど残念なことはない。  しかし、暗闇のなかでも目をこらせば一点の明かりが見えてくる。もしかしたら、そこにはこれまでよりも明るい世界があるかもしれない。  在宅勤務を余儀なくされた人の口から聞こえてくるのは、意外と元気な声が多い。こ

          「集まる自由」奪回のチャンスにも?