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ふーん

「あなたの人生には価値があります」


そのnoteによると、僕の人生には価値があるらしい。


「記事にして売ることだってできます。あなたも是非、自分のことを有料記事にして販売してみてください✨」


ふーん。
価値があるから、知りたいという人がいて記事が売れるってことか。

じゃあ仮に、誰かが人生の記事を書いたとして、それが一遍たりとも売れなかったら、逆説的にその人の人生は一遍の価値もないということになってしまうのだろうか。

部活をドロップアウトし、友達と遊び、ゲームにほうけ、遂には大学受験を失敗しただけの浪人生の記事は、きっとひとつだって売れないだろうな。


けど僕は知っている。
誰からも認められなくったって、人間の人生は毅然として輝く。

ただ恍惚と。


その出来足の判断を他人に任せるというのは僕には愚行のように思えてしまう。

自分の人生の全てを資本主義に丸投げしてしまうのは悲しくてかわいそうな気までする。


くだらない世界に人生そのものを投げ売りする気は、僕にはこれっぽっちも無い。

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