ミスも「捉え方」次第。なんでも吸収してしまおう。

驚くほどなんの自慢にもならないのだけれど、ここ最近、本当にミスが多い。

ケアレスミスのみならず、今までにしたことがないようなミスまで頻発し、仕事もプライベートもミスだらけなのである。ミスのお祭りがあればぶっちぎり優勝だ。得られるものはなく信頼だけが減る優勝なので、もぎ取ったところで微塵も嬉しくないけれど。

様々な精神的鍛錬を積んで五秒で立ち直れるようになったというのに、このミスの連発で流石に昔の「落ち込み継続モード」に突入しそうになった。元々そこまでポジティブ思考タイプの人間ではないので、そのモードに入ろうと思えば容易く入れる……が、なんとか「フンッ!」と踏ん張り、現時点ではそこまで落ち込むこともなく済んでいる。ご飯も食べているし趣味に興じる余裕もある。

では何故、ネガティブモードに入りやすいわたしが踏ん張ってまだポジティブモードを継続できているのか。簡単にではあるが、少々分析してみた。

①「あらゆるミスは今の自分に何が足りないかを教えてくれている」と考える

ここ数日のnoteに度々書いてはいたのだけれど、最近はどうにも「心ここに在らず」だった。何かをしても作業的で、感情がそこからぽっかり抜けていたのだ。

感情が伴わない行動というのは、記憶に残りづらいし、どうしても注意力が散漫になりがちになってしまう(と思う)。実際、「何故ミスをしたか?」と考えると、なかなか思い出すのに時間が掛かったものだ。そのときの行動が記憶に上手く残らないことにその一因があると考えて良いと思う。

つまり「ながら作業」になってしまっていることこそ、ここ数日のミスの連続の原因なのだろう。では、どうすれば解消できるのか。これは簡単な話で、「ながら作業」をやめればいい。わたしは次々と「あれがやりたい」「これがやりたい」とポンポンとアイデアが思い浮かんではそちらに意識が引っ張られがちなのだけれども、そのようなアイデアはメモなりなんなりで一旦外部に吐き出して集約し、一度忘れる。それから一呼吸置き、自分の「やるべきこと」に集中するのである。

これはまだ仮説段階なので完成形に到達できたとは言い難いけれど、これで多少ミスの抑止力になる……はずである。ちなみにこの「一度外部に吐き出す」という考え方は、実業家の前田裕二氏のインタビューを読んでいて思いついた(多分NewsPicksで読んだのだと思う。「メモの魔力」も是非拝読したいところ)。

余談だけれど、このインタビューがまた素晴らしかった。メモというツールは使い倒そうと思えばここまでできるのか、と感動すら覚えた。このインタビューだけに月額費の1500円を払う価値があったと思う。

前田氏は恐らく自分と同年代くらいだと思うのだけれど、なんでこんなに人間としての完成度が違うんだろう……実業家すごい。

話は戻るけれど、やはりミスをするということは「現状に何か足りていない証拠」なのだと思う。そこで大切なのは、「やっちゃったーテヘ☆」で終わらせるのではなく、「では、何が足りていないのか」を徹底的に考えて考えて考え尽くすことだろう。これには「ミス=失敗」というネガティブなイメージを「ミス=勉強材料」というポジティブイメージに変換する力もあるし、何より失敗の原因を特定し、乗り越えることで一つ成長できるきっかけにすることもできる。なんだかミスがお買い得品みたいに思えてきませんか?きませんか、そうですか。まあ、しないことに越したことはない。

②「気にはする、けど、気に病まない」

これはここ最近のわたしのスローガンである。

ミスをすると、優しい人は「気にしなくて大丈夫だよ」と言ってくれる。しかし、その言葉をそのまま受け止めるのはあまりにも危険だ。反省しなければ同じ失敗を繰り返すことに繋がるし、そもそもミスをすれば(①の考え方を用いたとしても)余程の鈍感人間でない限り、多少は落ち込むものだと思う。要は「気にしない」ということは、色々な面であまりにもハードルが高い。

だからわたしは徹底的に「気にする」ことにした。取り敢えず「気にする」ことにすれば、少なくとも同じミスは繰り返さないで済む。

しかし、ここで「こんなミスをしてしまうなんて、わたしはダメな人間だ……」と落ち込むと、あっという間にメンタルをやられてしまう。所謂「気に病む」状態、ネガティブモードである。以前のわたしは本当にすぐこのモードに突入していたものだが、だからこそわかるのだけれど、ネガティブモードの人間は、自分にも他人にもいい影響を及ぼさない。パフォーマンスの質は下がるし、周囲のテンションも下がる。結果、デメリットばかりなので人はどんどん離れていく。コミュニケーションの基本はメリット論を何度か唱えているわたしとしては、このデメリットばかりのモードに突入することは許されない。

というわけで、ミスを気にしつつも「そこから昔のことをあれやこれやと掘り起こし、関係のないネガティブな思考及び行動に紐付けして自己否定をしない」ことにした。自己否定は簡単に人の心身を貶めるということは既に経験済みである。同じミスを繰り返すものか。

それを端的にまとめたのがこのスローガンなのだけれど、これがまあなかなか好評で、職場の人や友人に「その言葉いいね、使うわ」という有難い言葉を頂戴できた。著作権フリーなので、是非ご活用いただきたい所存である。

と、ここまでまとめてみたのだけれど、やはり肝心なのは「物事の捉え方」なのだと思う。ただ、その「物事の捉え方が大事」だとわかってはいても、その「捉え方」がどのようなメリットを作るか、また、デメリットを作り出すかということまで考える機会はなかなかないと思う。そのきっかけを与えられたということで、このミス連発週間も無駄ではなかったなあ、と思っている。

しかし。まあ、さっきも言ったけれど、ミスはしないに越したことはないので……。そこはもう少し気を引き締めつつ、月曜から臨んでいこうと思っている。



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