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編集ラボに行ってきました

先週の土曜日、「雑誌編集ラボ」に行ってきました。トラベルカルチャーマガジン『TRANSIT』創刊編集長であり、現在は『Atlantis』という新雑誌を立ち上げ中の加藤直徳さんが指導してくれる全4回の編集ラボです。

奥渋谷にあるSHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS で開催されていて、ちょっとびびるぐらいオシャレゾーンです。

エディトリアルスクールみたいなガッツリした商業的な編集学校ではなく、カルチャー誌の作り方や、実践的な編集方法を公開してくれるのは、かなり得難い機会だなと思って、昨年の秋から通ってます。しかもZINEやミニコミじゃなく、ひとりで雑誌をつくるっていうのが、稀有壮大でいいじゃないですか。

内容は濃くて、非常に勉強になってます。受講生も、フリーのエディトリアルデザイナーさんや、自分で喫茶店を立ち上げる予定の方や、フリペ作ってますって方、マイナー雑誌が大好きな方、編プロ勤務です、とか色々な方がいて、ラボ後にごはん食べに行ったりして情報交換するのも刺激的なひと時。

先週は第3回目。ラフを切るっていう課題だったので、今作ってる八画文化会館の6号が、ちょうど進行がいい感じだったので提出したら、初めて添削してもらえました。

1回目の課題は「企画書」、2回目が「コンテンツ案」だったんですけど、このときは歯牙にもひっかかりませんでした(笑)

もし私が企画書を通して会議にかけて、上の人たちの承認をもらって、というまっとうな出版社にいたら、八画文化会館は世に出ないでしょうね。企画書は書けるようになろうと反省しましたが、唯一、自信を持てたのは「ぜんぜんできてないんだけど作ってる」ってことでしょうね。(正しくいうと、会社に作らせていただいてるんですけど。お金と時間を捻出してもらってますからね)

あれやりたいな、これやりたいなと夢を描くことと、実際にやってみるの間にはけっこう深い川が流れているんですよね。

どんなにいいアイデアも理想も夢も、実際にやってみるとか、具体的な作業に入るっていう段階にまで、持っていけない人の方が圧倒的に多いんだなぁと、体感したことは収穫でした。必要なのは才能じゃなくて、一歩目のきっかけなんですよね。

30~40人ぐらい受講生がいるんですけど、そのなかで最初は大部分の人が課題を出してたと思うんですけど、今回の課題では3人だけだったそうです。なんで出した人全員講評してもらえたみたいです。

みんな真面目でいつも真剣に聞いてるんですけど、八画文化会館の説明をしたら、笑ってもらえたのが嬉しかったです。失笑の可能性もありますけどね。

加藤編集長には、「伝説になりたいの?それとももっと売りたいのかどっち?」って最初に聞かれて、鋭いなぁ…と。思わずもっと売りたいですって言っちゃったけど、長寿な伝説誌になりたいというのが本音かもしれないなぁ。

授業の後に、加藤編集長とホンジョウさんという元トランジットのデザイナーさんと、スープデザイン(トランジット、ケトルなどのアートディレクションしてるデザイン会社)のデザイナーさん2人も参入で、八画の誌面を見てもらってアドバイスをもらえたのが、ひじょーにためになりかつ楽しかったです。

紙や製本から、こういうのもいいよねってさっと提案してもらえたり、参考に挙げてくれる雑誌やこういうの作ったんだけどって、さりげなく渡してくれたブックインブックのかっこよさに、テンションがうなぎのぼりでした。

う~ん。触発されます。がんばろ!

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『Atlantis ZINE』 講義の教科書にもなっている『ATLANTIS』創刊までの思考の軌跡を綴ったニュードキュメンタリー。具体的です。



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