長野県須坂市_須坂駅ぶらり088

BGMとBGNで雑誌にチューニングを合わせる

先週の土曜のこと。編集部に顔を出したら、酒井さんも休日出勤中だったので、終わったら2Pacの伝記映画『オール・アイズ・オン・ミー』を観に行こうという話に。

しかし新宿のバルト9に行ったら満員御礼で。じゃあってことでbookunion、タワレコ、ブックファースト巡りに切り替えた。道中、今聴いてる音楽の話に。

酒井さんはヒップホップ経由でファンクやソウルを聴きだしたという。私はサイゾーで連載してた『ルポ川崎』に感銘を受けて、BAD HOPなどの日本語ラップと、スケーターのトミー・ゲレロを聴き始めた。

あれこれとBGM情報の交換をしてたら、「チューニング合わせ」について思い出した。

本やムック的な雑誌をつくるのは、長丁場になることもしばしば。特に八画文化会館は、制作期間が長い。実作業に取りかかるまえ、手始めにすると効果的だという「酒井流チューニング合わせ」を以前教えてもらった。

BGMを作るのだそうだ。色々な店で大量のCDを借りたり買ったりして、その中からチョイスして、編集盤をつくってタイトルをつける。以前見せてもらったのは「YEAR! YEAR! YEAR!~イギリス人~」という次作コンピだった。

それを繰り返し聞いて、これからつくる雑誌にチューニングを合わせていくらしい。その話を聞いた当時は、なんのためにするのかよくわからなかったのだが、最近やっと「チューニング合わせが必要!」なことを感覚として理解できるようになった。

で、私もやってみたのだが、これがなかなかうまくいかない。やっぱり自分の好きなジャンルでやらないといけないんだろうと思い、音楽ではなく本でやろうと思い立ったわけです。

名づけてBGN(バック・グラウンド・ノベル)大作戦。

ドライブと音楽は相性がいいが、鉄道と相性がいいのは小説だ。できればかさばらない文庫本で、旅先の非日常感を高めてくれるもの。これをBGNにして、旅をしたり、日々の労働のすきまに読んだりして、チューニングを合わせたらどうかと思いついたのだ。

まず、なんとなく”におう本”をあげていく。直接役立つ情報が書いてある参考文献ではなくて、世界観とか雰囲気が合うようなもの。

『1984年』ジョージ・オーウェル、『素晴らしい新世界』ハクスリー、『ニュー・ロマンサー』ウィリアム・ギブスン、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、『ユートピア』トマス・モア、『シンセミア』阿部和重etc.

情報の断片、写真という素材、旅のメモ。バラバラだったものが、ひとつのイメージに収束し、思想がにじむといいなと思いつつ読んでいる。徐々にチューニングがあってきた気がする。

BGMやBGNは「つなぎ」みたいなものなのかもしれない。

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八画文化会館

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矛盾不純2

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