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感動の和多屋別荘(佐賀県嬉野市)

ナオライが本社を置く三角島の対岸、大崎下島ご出身の秋光さんという方のお声がけで、佐賀県嬉野市の嬉野温泉にある和多屋別荘を体験してきました。興奮冷めやらぬうちに言葉にしておきたいと特急リレーカモメで車窓を眺めつつ、文章を書いています。2月の佐賀、暖かくなってきて春の訪れを感じます。

和多屋別荘さんのお名前は自分は以前参加させていただいたシグマクシスさんが進めるFOODTECHコミュニティSKS JAPAN で教えていただいていたことがあったのですが、今注目大変注目されている旅館です。


二万坪の小宇宙で過ごす、特別な時間。

というキャッチコピーがウェブサイトに書いてますが、

Teatourism、温泉、宿泊のお部屋、お料理、ワーケーションパッケージ、全てのコンテンツがハイクオリティで、小宇宙という言葉がぴったりの家族や仲間とまた来たいなと心から思える空間でした。その詳細をここで書いてしまうと、ただの旅レポみたいになってしまうので、、、一言


「機会があれば皆さん、是非行ってみてください!本当におすすめです!」


ここでは滞在中なんで自分はこんなに心が動いたのか。を書いてみたいと思います。

自分が心が動いた理由は

「人の創造性があれば、昭和風の旅館がここまでも息づいていくのか。」

と感じたところです。伝統産業である日本酒を扱う仕事をする自分達にとってとても大きな気づきであり感動でした。

ありがたいことに、滞在時和多屋別荘の三代目、代表取締役の小原嘉元さんに直接施設をご案内いただきました。広島から新幹線で嬉野温泉駅に到着して、車で5分ほど、到着した外見の和多屋別荘は大きな旅館という第一印象でした。

そこから茶畑のteatourism、小原社長による旅館館内ツアーを経て、あれ、今自分昔ながらの旅館に来ていたんだっけ?どこに来ていたんだっけ?と思うような感覚になっていました。

小原社長は「旅館館内の置物や内装は自身で考えて、そのイメージを大工さんと共有し実現させている」と話されていました。同じ空間や同じ物でも、さらにそこで働く方々も、小原社長の創造性によって、生きづいているような感覚を覚えました。

充実の1日のツアーを終えて静まり返る22:00ごろ、なぜか天井に金魚の模型が吊るしてあったり、何気なくライティングされて置かれている椅子を横目に旅館内の川を跨いで対岸にある副島園 the BARに向かう道、ふと以前、ナオライを一緒に育てるNOSIGNERの太刀川英輔氏が自然の水滴をテーマに浄酎の瓶を造った時、その美しさを表現するための言葉として弁護士小野田峻氏が教えてくれたイデア論についての話を思い出しました。

イデア論:私たちが生きる感覚的世界とは別次元に存在する真実の世界(イデア界)、そこには完全なる「美」そのもの(美のイデア)があり、現実世界の事物はそれを断片的に含有するがゆえに美しいと認識される。

和多屋別荘の館内に多数に何気なく置かれている古い家具、壺などが全て座りがよいという感じで、その物の価値や生命感を小原社長の創造力によってくり抜かれているような感じで物が喜んでいるように感じそれが心地良いのかもしれない。そんなことを想像しながら旅館を歩いていました。

以前ナオライが進める連載記事で杜氏の石川達也さんにインタビューをした時、酒蔵の木の桶など道具も、「命って、文字通りの「生命」だけではなくて、建物や道具などの無機物にも宿ると自分は思っています。」
と話されいたこともていたこともシンクロしました。

今、和多屋別荘には全国各地から視察で来るそうです。多くの視察に対して、小原社長は「和多屋別荘のノウハウはオープンソース、是非teatourismでもなんでも同じことをやってもらってもいい。」と話されています。

ただ、見学して、例えば他の地域の旅館が使わなくなった一室を使って和多屋別荘みたいにサテライトオフィスを作ってみよう。茶畑の真ん中に創造的な茶室を作ってみよう。みたいにそのハードを真似しても全く意味がないんだなと思いました。

小原社長が、旅館中にある様々な物や建物、嬉野という地域、温泉やお茶という伝統文化、そして先祖代々受け継いでいる二万坪の土地と向き合い続け、考えに考え抜いて創造されて、生命が息づく座りの良い「ここ」を日々形を変えながら追求している結果が今の和多屋別荘なのではないかと思いました。

人や動植物や物や建物が一番座り良く生きずくために自分達の創造性をどう活かせるのか。自分は?ナオライは?それができているだろか。

最も生きづける「ここ」を見つけ出されたときはさぞ心地良いだろう。逆に、「ここ」を見つけられず、誰かに影響されて、誰かの真似をして、座り悪い感じで生きてしまわないようにしないといけない。

創造してこう。創造していきたい。と思いながら帰りの新幹線かもめに乗っていました。

感動体験をありがとうございました。

Tea Tourism
Tea Tourism
館内のご案内
温泉でワーケーションができるオフィス
入居されている企業さんの様子

朝食はおにぎり神谷のよしえさんのおにぎり。よしえさんは堀田カーペットの堀田社長、木村石鹸の木村社長とナオライとまめなを訪ねて下さったことがあり、それ以来の再会。まさか嬉野でまたお会いできるとは!宿泊できる方は、おにぎり神谷も体感していただきたいです。嬉野茶の生産者の方とコラボして今までのおにぎりの概念が変わるような体験をすることができます。

また自分達がいったときはたまたま、酒器や酒米を手掛ける株式会社藤原さんが嬉野茶とコラボレーションした素敵な商品を展示していました。

株式会社藤原さんの酒器や日本酒のディスプレイ

自分達の活動だけでは絶対訪問していなかったと思います。ここは絶対に見学をした方がいいと自分達にご配慮をしてくださった秋光さんに感謝。一緒に訪問できた富山の中谷幸葉さんとの出会いも嬉しかったです。

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