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あの「東京のビッグレース」に潜入してみた その3

もう一つの戦い、資材準備部門もダントツ優勝はもちろん

オランダしか勝たん。

UCI BMX Supercrossのインスタに上がってたコレを複数台オランダ部屋に持ち込み、大型冷凍庫をレンタルし、持参のテントと整備工具一式で即席メカニックブースがフル稼働し、機材は統一。走り終わった選手にはすかさずアイスベストを着せ、と選手のケアと作業のしやすさに全力を注ぐオランダチームの凄さよ。

BIO特製ウェアもそうだけど、日本での開催が決まったときから開催地の色々や尋常じゃない夏の暑さを研究してたと思う。ご存知のとおりロードやMTBではちょっと噛み合わないミスも見受けられ、BMXでは残念なアクシデントもあったけど、やはり強い。もちろん選手が強い。体格的にも恵まれている(ちなみに男女とも世界一平均身長が高いのはオランダ)けど、それだけじゃない色々があるんだろうなあ。さすが自転車王国の称号は伊達じゃない。自転車競技の地位がとても高い(そして、動かせるお金も多分多い)んだろう。

名実ともに金が似合う、あのナイスガイと色々。

さてご存知の通り、BMXレーシング男子の金メダルはこの人、もう名前だけ聞いても金を獲れそうなキンマンさん。鍛え上げた身体は人一倍大きくムッキムキで、威圧感があると思いきや、実は誰にでも挨拶を欠かさない好感度100%の爽やかナイスガイ。

これもご存知の通り、練習日にアンラッキーなトラブルで負傷したにもかかわらず予選から勝ちまくりのリザルト。もし負傷してなかったらどんだけ強かったの。リアルキン肉マン凄すぎ。

あの事件に関しては映像だけ見てた立場じゃ何とも言えんけど、衝突したのはUCIの競技役員という事。確かに赤いシャツを着用している(日本のスタッフは青シャツ。そして赤いビブは医療スタッフ)憶測だけどUCIから派遣されてくる人は、多分ワールドカップでPCP(プレシデントコミッセール、審判員のいちばんえらいひと)とかやってるレベルの人じゃないかなぁ。

「何で選手以外がコースに入ってるんだ!」というお怒りの意見もあるけど、実は練習時でも多数の選手以外の人がコースに入っているのはごく普通。チームスタッフ、コースマーシャル、コース保全、メディカル、資材運搬、競技役員、撮影など。もちろん練習が優先ではあるけど、止むを得ず走行レーンに立ち入るケースも多々ある。コースマーシャルだって目を離すときもあって完璧ではない。

って考えるとそりゃ「ざけんなゴルァ!」な理不尽な事態でもオトナの対応せざるを得ないんじゃ。彼は言うまでもなくオトナ過ぎる対応だけど。

んで、練習中やレース中の不測の事態というのは、実はよく起きる。例えばいきなりコース上にパラグライダー降りてきたとか、コース中にスズメバチが巣作って選手襲われたとか。言葉の通じない場所で理不尽なトラブルに巻き込まれるってことも、実はよくあるんじゃなかろうか。もちろん、最も大事な舞台で選手に怪我をさせてしまったという今回の件は有っちゃいけない事で、きちんと検証は必要だけど。

そしてこのイケメンすぎるツイートである。もう日本人なら彼の名を忘れない。

諸々が収まり日本ご来訪の折には、有名和牛など旨い肉をたらふくご馳走し、お土産には秋田名物「金萬」を渡したいと思ったのは箱氏だけじゃないよな。

まだつづく。もうちょっとだ。がんばれ。

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