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これが倍率300倍を超える函館の市営住宅だ

北海道新聞のニュースによると、函館の市営住宅は倍率300倍を超す人気物件があったという。

全体の応募件数は1314件で、倍率は46・93倍。

中でもダントツに人気があったのは日吉3丁目団地2戸(338倍と188倍)と花園団地2戸(253倍と109倍)だ。

しかし、ニュースには肝心の日吉3丁目団地の写真がなく、花園団地を写した一枚だけを掲載しただけ。

多くの人が注目する団地の姿は未だにベールに包まれたままになっている。

※ 2017/10/2 追記:現在の様子を動画で記録しました。

日吉3丁目団地に人気が殺到するのはなぜ?

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日吉3丁目団地はなぜ300倍を超えるほど人気物件なのだろうか?

函館は東京と比べて家賃が安いので、贅沢をいわなければ、それなりに快適な部屋に住めるはずだ。

スーパーやドラックストアもいたるところにあるので、買い物もそれほど不便とはいえない。

どうしても市営住宅でなければならない理由はあまりないように思える。

だが、それでも多くの人が住みたがる背景には何か秘密があるのだろう。

そう考えて、早速超人気物件の「日吉3丁目団地」に出かけてみた。

日吉3丁目団地の様子

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日吉3丁目団地は花園温泉のすぐ近くにある。

ちょうど産業道路沿いにある花園眼科を超えたあたりだ。

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道を曲がって住宅の方へ足を踏み入れると、巨大な住宅群がいっきに視界に入ってくる。

中央には公園のような広場があり、休憩や子どもの遊び場にも利用できる。

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外観は高校や大学のようにも見えるほど立派。

相当な奥行きがあることから、各部屋も十分に広いようだ。

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建物は特に真新しいという感じはしないが、やはり頑丈に建てられているようで、大きな地震があっても問題ない頑丈さだと思われる。

大人数の家族であれば安心して暮らせる感じがする。

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住宅のベランダを見てみると、子どもの服が干されているのが分かる。

ここに住んでいる人の大半はやはり小さな子どもを持っている家族が多いようだ。

また、衛生アンテナをつけていることから、決して低所得な人たちではない。

おそらくここで一軒家を建てる資金を貯めているのだろう。

母子家庭や高齢者、障害者だけが市営住宅に住んでいるわけではないようだ。

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高台にある駐車場から周囲の様子を確認してみた。

まず、目に入ってくるのが目の前にあるドラックストア「ツルハドラック」と郵便局、斜め右方向には「花園温泉」も見える。

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そして、その近くにはコンビニ「セブンイレブン」があった。

そこからはスーパー「コープさっぽろ山の手店」も近い。

反対側にはすぐ横に「北洋銀行 日吉支店」があり、徒歩15分圏内で「函館市立日吉が丘小学校」もある。

どうやら買い物のしやすさ、通学のしやすさも人気の一因になっているようだ。

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団地の裏側を回って少し歩いたところでバス停を発見。

この辺りは路面電車が通っていないが、バス停は多い。

交通の便がいいことも人気の一因なのだろう。

まとめ

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日吉3丁目団地は想像以上に快適そうな団地だった。

昔の古臭い団地のイメージが全くなく、むしろ「高級住宅地」に近い感じがする。

また、買い物がしやすい、学校(小学校・幼稚園など)に近い、交通の便がよいなど、人気につながる立地的なメリットが多いように感じた。

一軒家を持てない大人数の家族からすれば、これほど理想的な住まいはないだろう。

ここは「函館の天国」と言っても過言ではない。

参考:北海道新聞

市営住宅、人気物件300倍超 全体の3割は応募ゼロ 続く「二極化」






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