質問の回答です。


コメント欄の文字数を超えたのでこちらに記載します。
いただいた質問はこちら
https://note.mu/hakozakikeigo/n/ne13155e1c815


Q1.まちづくりは多くの人が関わるので投資額も上がる故に、

どんなプロジェクトのフレームになっているのだろうか?

A1.企画者が建物を所有しているケースが多いのかなあ。
企画者が土地や建物を買う場合に誰が仲介しているかはわからないけど、ヒントになるかもしれない事例を下に3つ載せときます。

事例①:福井県小浜市で空家改修をしてインバウンドゲストハウスを作る
https://motion-gallery.net/projects/obama-guesthouse
企画者:地元で人材のアウトソーシング業や広告の企画・制作、営業や人材育成のコンサルティングなどを行う会社
建物のオーナー:企画者(おそらく一般人から購入)
設計者:地元工務店(企画者の同級生)
事業者・運営者:企画者の会社

事例②:こどもたちが遊ぶように学ぶ探究型の学習塾「ベーススクール」を作る
https://motion-gallery.net/projects/baseschool
企画者:前身である「くにきたべーす」の運営者
建物のオーナー:企画者
設計者:建築家(能作淳平さん)
事業者・運営者:企画者の会社

事例③NYのコミュニティカフェ&ギャラリー「MIRROR tea house」の改修
https://readyfor.jp/projects/mirrorinthewoods
企画者:MIRROR IN THE WORDS(設立者は建築家有馬裕之さん)
建物のオーナー:企画者(テナントとして入っているだけかも)
設計者:企画者(同建築家)
事業者・運営者:企画者


Q2.その中で投資した人や投資額はオープンになっているのでしょうか?
A2.
C.F.のHPでは投資者個人の情報は公開されていませんが、いくらの投資をした人が何人いたかまではわかる。
Ex)宿泊施設の場合「5000円投資してリターンで周辺の観光マップと近くのお店で使える食事チケットをもらった人が5人いました」というのがprj毎のページで公開されています。

Q3.共感できたプロジェクトはあるのか?
A3.上記事例などは基本的に共感するけれど、設計者がオーナーや運営者を兼ねているケースが多いから、
そうじゃなくて、あくまで建物の所有や運営はだれかに任せるけど、企画自体は設計者から行うディベロッパー的な立ち振る舞いをするケースがあればより共感できるかな。
(その場合もはやC.F.にこだわる必然性はないのかもしれない)

Q4.VUILDの秋吉さんの
https://readyfor.jp/projects/marebitonoie
まれびとの家
A4.
「顔の見える100人で1つの家を所有するような仕組み」というコンセプトははまさにどストレートに共感。今回は研究活動への支援という意味で投資している人も多いと思うけど、今後は地方にシェア型のセカンドハウスを持ちたいという想いのもと、出資者としてだけでなくクライアントとして人が集まる仕組みが確立されたらかなり面白いと思う。
現に都市部ではコーポラティブハウスを提供するディベロッパー事業で成功している企業もあるし、クライアントを募るためのノウハウを学ぶチャンスも十分あるはず。
その際、土地も含めた建設費全てを賄えたら大成功だと思う。(別荘地として認知されていない地方だと土地がめちゃくちゃ安い所もたくさんあるしリアリティは高いと思う。)
デザインの幅という意味では、森林面積が広大な日本というコンテクストと今回のデザインは木造という点でマッチしているが、ものづくりの本質的には木造にこだわる必要はなく、3Dプリントなどでデザインの幅を広げたりなどももしかしたら可能性はあるかも。(構造や法規的には木造だとやりやすいとは思うけど)
デジファブの導入に関しては、人工の削減=時間とコストの削減になること以上に、構法や伝統技術などの地域性を情報としてストックしていく仕組みも同時に確立して、それをいかにデジファブで再現するかという挑戦があったりすると最高に面白そう。

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