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拝啓 石原夏織さん。

拝啓 石原さん。白亜バナナと申します。
こんな形でメッセージを発信してしまってすみません。
でも、どうしてもStarcast公演の感想をお伝えしておきたかったんです。Altair公演を終えて、記憶が砂のように指の間を滑り落ちていく、その前に。

開演

スクリーンに投影されたオープニング映像は、しっとりとした語りから始まりましたね。
Starcastの歌詞をなぞったその語りとともに映し出されていたのは、見慣れた青いドレスを着た石原さん。そして織姫をイメージした白いドレスを身にまとう石原さん。
そうだ、この映像……。Vegaでも見せていただいたオープニング。
観客の心を期待で掻き立てるように、盛り上がっていく音楽。
ただひとつ違うのは、タイトルコール。
立川のときの記憶が呼び起こされそうになった刹那、続いた言葉は。

「Starcast、『Altair』――」

01 Diorama-Drama

ドックン、ドックン。

これは、鼓動?

私がいた席は少し舞台に近くて、スピーカーから放たれる規則的な重低音が、からだ全体を震わせるようでした。

ドックン、ドックン。
きっと会場中の人たちがその鼓動の力強さに、自らの鼓動を同期させられていたに違いありません。
何か、とんでもないものが始まる…!!
そういう予感に直面したときのあの鼓動、それをまさに自分の心臓が打ち鳴らしています。

格子の形をした幕が上がるとともに、石原さんが現れました。
黒いジャケットに、活発なショートパンツスタイルでしたね。
あまりのかっこよさに思わず目を奪われました。
そうか、これがAltair公演を背負う、彦星の正装なんですね。
ピンクとパープルのポップな衣装だった織姫と、イメージが正反対です。

ダンサーのいないたった一人のステージで歌われたのは、本当ならユニットダンスが特徴的だった「Diorama-Drama」
今回はソロ用に振りが変更され、手振りが主軸の動きとなっていましたよね。
それで見劣りするかというとそうではなく、背景に映し出された数列が走り抜けるサイバーな映像も手伝って、鮮烈に網膜に焼き付くようなビジュアルでした。

そうだ、話は逸れますが、1曲目をファンのみんなに当ててもらおうという企画をされていましたよね。
実は個人的な興味で、投稿されている予想をまとめてみていたんですよ。
私がまだ締め切り前に集計したとき、このDiorama-Dramaという曲を予想されていたのは、ただひとりだけでした。
きっとみんな、Vegaの1曲目「Orange Note」があまりに織姫にぴったりな歌詞をしていたから、それに対応する歌詞の曲は……と違う引き出しを探してしまったんですね。
私個人もびっくりな1曲目だったので、もしよかったらいつか、なぜこの曲をスタートとして選曲したのか教えてくださいね。

02 Against.

もうお馴染みのメンバー、夏織ダンサーズのみんなが合流しての「Against.」
MVを再現するような緻密な動きに、安心感を覚えます。
これこれ、いつものダンスパートだ!
赤と青に引き裂かれそうになりながら、その狭間の苦悩を表現するダンス。幾度となく見たのに、いつも狂いの無い正確さ。
これがダンサーチームと石原さんの技巧の世界なんですよね。

それにしてもライブ最初から激しいダンスパートだなんて、今までなかったことですよね?
これが彦星さんか~、なんて思いながら。
私の中ではちょっとした戸惑いが、胸を掠めていました。
こんな冒頭にダンスパートだと、後ろはどうなるんだろう…?

会場前の山下公園はうららかな時間を楽しめる


ダンサーズ紹介

「みなさ~ん、こんばんは~!」

会場が手拍子で盛り上がる中、石原さんが弾けるような笑顔でご挨拶です。sakiさん、NAOさん、moemoeさん、mikuroさん、とダンサーズもソロダンスとともにご紹介。

「今日集まってくれたみなさんと心を一つにしたいと思います!」

Vegaでもされていた、ペンライトを使ってのひとあそびです。
石原さんに合わせてペンライトを左右前後、ぐるぐると動かします。
これ、大好きでした。
石原さんの掛け声に煽られながら手をリズムよく動かすというのは、単純に、とっても楽しい!

「ほいっ ほいっ はいっ はいっ!」

今回は前回のVega公演で想像以上に観客がついてきてくれていたということで、かなりテンポが早かったですね。
こころなしか石原さんもより楽しそうに見えました。
まずはピンクで、次は赤色を点灯させて。
この2度目の色が、次の曲の予告だということは多くの人が学習していました。
次の曲が赤、ということは。

03 Singularity Point

ペンライト予告から繋がるのは、1曲目予想でも予想数が多かったように披露が熱望されていた「Singularity Point」。
会場中を真っ赤に染め上げ、石原さんの力強い歌声が響きます。

「見なくたってわかるような明日なんか意味がないね」

MC

昼の部では天気のお話をされていましたね。
そう、石原さんの正念場はいつだって好天候なんですよね。
「今日、晴れていませんでしたか?」
と、期待いっぱいにみんなに問いかけてくれていました。
会場は(晴れていたよ~!)の意味を表す黄色のペンライトがぐるぐる回っていました。
今日は本当は雨模様の予定だったんですよね。
それがなんと不思議なことに、神様のいたずらか雨マークはどこかへ行ってしまっていました。
ただ、少し申し訳ない気持ちになってしまったのは、入場したときにはお世辞にも「晴れ」というには空を雲が多いすぎていたかな、ということ。
それでも会場は元気いっぱいに黄色いペンライトが回っています。もちろん私もためらいなくぐるぐる回しました。
石原さんのためなら、多少の嘘も方便なのです。許してくださいね。

04 わざと触れた。

雨の日の男女ふたりのもどかしい距離感を歌う「わざと触れた。」
軽快なリズムに思わず体がのってしまう、大好きな曲です。
この曲はStarcastライブで初披露だったので、どんなふうになるのかなとずっと楽しみにしていました。
ダンサーさんふたりが、笑顔で仲良く踊る姿に微笑ましくなってしまう画面作りが、もう本当に素敵でしたよ。
ダンサーさんと夏織さんの笑顔につられて、こちらも笑みをこぼしながらペンライトを振っていました。

そういえば唐突にかなり個人的なことですみません、このあたりで隣の方がずっとペンライトを持たれていないことに気付いたんです。
忘れて来てしまったのでしょうか。少し気がかりでした。
「ペンライトを持ってくるのを忘れてしまったけど、となりの方が貸してくれて嬉しかった」
というお話をたまに耳にすることがありました。
自分も、と思ったのですが、主義で持たれていない方もいると聞きます。
それ以前に、この情勢で知らない男性からペンライトを渡されるのって、怖いかもですよね。
悩んだ結果、自分は声をかけることができなかったのですが、ああいうとき本当はどうしたら良かったんでしょうか…。

05 Plastic Smile

今まではおひとりでのパフォーマンスだった「Plastic Smile」は、ダンサーさんとの2人でのステージに変わっていましたね。
新たな挑戦です。
ダンサーさんとのデュオダンスといえばStarcastの森の中での踊りが記憶に新しいですが、今回のものはその表現をさらに突き詰めたような、メッセージ性に満ちたダンスでした。
いつか映像化されたら何度でも見て、ひとつひとつの動きに込められた意味をほどいていきたいな、と思いました。

幕間映像

今回はAltair公演。
Vegaの織姫さんとは反対側、彦星さんのモノローグによって語られていましたね。
正直な心の内を申しますと、Vegaのときにはこの幕間のときに戸惑いが大きく膨らんでいました。
というのもアクティビティやいろんなチャレンジに挑戦する映像の存在が、石原さんのライブにおける個人的な楽しみのひとつとして大きく働いていたからです。
表情をころころ変えながら企画を楽しまれている愛らしいお姿を拝見できることは、至上の喜びだったのです。
あれっ…? 今回は朗読?

戸惑いはありましたが、それでも石原さんのお美しいお声で読み上げられる朗読は好きです。いえ、大好きです。
どこか切なさを含んだ石原さんのお声は、物語の情味を豊かにしてくれます。

今回の朗読もとても素敵でした。
でもここではAltairのモノローグをつまびらかに話すことはやめておきますね。
慕いあうふたりのことを語るなんて、きっと野暮というものでしょうから。

06 キミしきる

Starcastライブの目玉のひとつ、アコースティックバンド
それらを見下ろす位置に登場したのが、白いロングドレスを着た石原さんでしたね。
とてもお綺麗でした。
芸術的なまでに美しいシルエットを浮き彫りにするラインのドレスは、透け感がありながらもエレガントで、よくお似合いです。
石原さんは、可愛い、かっこいい、あどけないなど、外見の印象がそのときどきでガラッと変わりますが、この白いドレスの石原さんは「麗しい」という言葉を授かるために生まれてきたかのような、神々しささえ湛えたお姿でした。

そして始まる歌唱では「キミしきる」が歌われましたね。
パーカッション、ギター、ピアノが奏でる切ない旋律が、心に直接訴えてくる歌詞に調和しています。

きっと石原さんの歌われる楽曲の中で、多くの人の心を揺さぶる力を持つのがこの曲だと思います。

「焦らないで、怖がらないで。キミ自身の中にある光を見失わないで。
私はここにいるよ、一緒にいよう。だから、そのままのキミでいて。」

そう語りかけてくるこの曲。
私にも歌詞の内容が、深く深く突き刺さりました。
自己否定ばかりしてしまう性格なので、なんだか自分に言われているような気持ちになってしまうんです。
きっと他のみなさんもそれぞれ感じることが多い曲だったのかも知れません。
ペンライトを振ることもできず、会場はじっとその言葉に耳を傾けていましたよ。
歌終わりには儚げな笑みがとても印象的でした。

07 雨模様リグレット

「雨模様リグレット」でリズミカルな伴奏が流れると、ようやく我に返ったように客席でちらほらと光が揺れ始めていました。
そういえば、これはぜひにお伝えしたいのですが、曲終わりの長い掻きまわしを締めるところで、軽く身体を沈めて小首をかしげたように見える仕草が本当に可愛かったです。

08昼 Taste of Marmalade

MCが終わっていよいよ次の曲が始まるかというところで「じゃあちょっとわたくし、準備がありますので……」とおっしゃっていて、なんだろうと思ったら。

「来なさい。こちらに」

なんとマイクスタンドを引っ張り出して来られました。
なぜか言い聞かせるようにおっしゃいながら。

マイクスタンドということは次の曲は。

「聴いてください、Taste of Marmalade」

この曲宣言の時点で、別人のように口調が艶めかしい色を帯びていたのが私は恐ろしくなっていました。

08夜 夜とワンダーランド

夜では直前のMCで、「アンジェロさんという名前を聞いて、外国人の方だと思ってそわそわしていた」という微笑ましいお話を聞かせてくださっていました。
そんなほんわかした雰囲気から一転、「夜とワンダーランド」が始まるとかっこいい石原さんに早変わり。
原曲では疾走感に定評ある曲でしたが、アコースティックバージョンでは少しテンポを落としたアレンジでしたね。
間奏でのアコースティックギターのいななきが切なくて、とても味わい深い演奏でした。

09昼 星間飛行

のちほどのMCでとても流行っていたとおっしゃられていましたが、本当にその通りで、流行の勢いがどれだけ曲のキャッチーさに裏付けされていることかと今回思い知らされました。
私の耳はイントロのたった4音で聴きなれた音だと気付き、続く「とぅるとぅるとぅーいぇー」のコーラスで、手はペンライトの色を急いで緑色に変えていたのです。
少し聞いただけでそれを連想させるメロディ作りはさすがです。
昼公演のカバー曲は「星間飛行」

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原曲ジャケットイラストに代表される手のポーズ付きでの「キラッ☆」は、ものすごい、こう、なんというか、最高でした。
ありがとうございます。

09夜 君の知らない物語

「いつも通りのある日の事――」

グランドピアノが奏でるイントロに歌い出しが乗った瞬間、私の周りで「おぉ……」と小さく声が漏れていました。
ライブタイトルでもある「Starcast」の作詞を手掛けられたやなぎなぎさん。そんな方が歌われていたという縁もある「君の知らない物語」です。
必然でありながら期待は無限だったのですから、感嘆の息も漏れようというものです。

10 キミに空とクローバー

このパートの締めに、観客にクラップを煽る石原さん。
会場のリズムが一体となるなか、アコースティックアレンジによる「キミに空とクローバー」を歌われました。
私も楽しくクラップしていたこともあり、この曲で過去一番音楽にのることが出来てすごく心地よかったです。

曲が終わると、バンドメンバーと石原さんはステージから捌けていきます。その際にドレスのスカートを少し持ち上げ、優雅に歩いていく様子は「どこかの国の王妃様?」と目を疑う様相で美しかったです。

幕間映像

朗読による幕間映像が再び流れます。

11 Page Flip

直前までの彦星さんの心情を歌っているような、それでいて石原さんご自身のアーティスト人生に対する考え方について歌っているようにも聞こえる歌詞が印象的だった「Page Flip」

「喜びも戸惑いもほら全部、すべて受け取りたいって思えるよ」

バックのスクリーンには過去のライブの映像が次々と映し出され、曲の間奏部分ではいくつもの曲の特徴的な振りが取り入れられていましたね。
今までの積み重ねをしっかりと感じられる演出は、何度見ても心に来るなと思います。

こんなことあったね。あんなことあったの覚えてる?
石原さんは歌い踊りながら、そう語りかけてきて下さっているように見えました。

MC

ここのトークはPage Flipの流れを汲むかのように、4周年記念のフルMVプレミア公開について話されていましたよね。
たったの4年なのにすごい昔に思えて、デビュー当時の自分が若くて可愛らしいと思えたと、そうしみじみ語られていました。
見た目は本当に様変わりして綺麗な大人の女性へと成長されていますが、きっとおっしゃっているのはそういうことではないんですよね。
私は、今まで本当に素敵な積み重ねがありましたね、と頷きを返していました。

そのあとには、

「人生で全てが平らで何の障害もなく進むのは難しくて、小さな石ころに躓いて辛くなることもいっぱいあった」
「体調があらら、って感じになってしまったこともあったけど、みんなから大切な言葉をもらって、やれそうって勇気になった」

と、心のうちをさらけ出してくださいましたね。
そして、みんなで思い出たくさん作って大きい本にできたらいいなと思っています、と最後に締められました。

病気のことは、当時私も本当に心配してしまって落ち込み、空が雲に覆われたような気持ちになっていたときのことなので、あのあと石原さんがそんなに前向きな気持ちで進んでこられたということを改めて知れて、とても嬉しかったです。

12 虹のソルフェージュ

色とりどりのペンライトで迎えられる「虹のソルフェージュ」

「誰かのせいばかりにして、きっと誰より臆病で」
「流れた涙。今は分かるよ。優しさの色で描いたら」

その歌詞の部分であふれ出してしまった気持ちは、いったい何に由来しているんでしょうか。
石原さんにしか分からないこと、たくさんあるのだと思います。
全てを理解しようだなんておこがましいことなのだと常々自分に戒めていますが、この時ばかりは石原さんのその思いが置かれている場所を覗き込んで見たくなりました。

私は、頑張って、と声援を送るようにペンライトを振りました。
石原さんの過去で、臆病さゆえに流れていたのかもしれない涙をしのびつつ。

13 Starcast

そんな流れで続いた「Starcast」は、直前に想定外な出来事があったにも関わらず、異常なほどの完成度を誇っていました。
石原さんは常日頃、「私にとって大事な曲がまた増えました」と曲が生まれるたびおっしゃられていて、ひとつひとつをとても大事にされていることが伝わってきます。

そんな中でも特に、披露するにあたっての熱意が伝わってくるのがこの曲です。
歌詞をなぞるような幕間のモノローグも、MVで見た満天の星空を作り出した舞台も、すべてはこの曲を100%で聴いてもらうため。
真剣な眼差しでマイクを持ち、いざなう様なピアノの伴奏に手を取られながら歌い出す石原さん。

その歌唱はのびやかで、しなやかで、そしてとても綺麗。
担当されているボイストレーナーの方がツイッターで、石原さんの成長に感嘆したとおっしゃっていましたね。
ファンである私からしても、公演を重ねるたびにこの曲の迫力が増していくことがひしひしと感じ取れて、すごいな、と思っていました。

終盤に行くにつれ声にのる感情のほとばしりが激しくなり、サウンドボリュームを抑えたセクションから続いたサビ「それは同じ想いで願っていたから」あたりで、その力強さは山の頂きに達しているように聞こえました。

しかしこのときの石原さんは立ち止まることはありませんでしたね。
高音域から、次ぐ高音域への飛翔。
それはびっくりするぐらい頼もしい強さなのに、石原さん元来の切なげな声質で得も言われぬ繊細さも感じさせてくれていました。

石原さんは歌唱音域の上昇とともに、観客の心を高みへ高みへと引き上げていきます。
もうここが頂点? いやまだ上があった! それでもまだ先がある! どこまで行ってしまうんだろう!
信じられないほどの迫力。感情の昂ぶりがついに達し、私の口からは嗚咽が漏れてしまいました。

抑えられませんでした。

この曲で初めての体験をしました。
歌い手のバックボーンは抜きにして、確かに、純粋にその歌唱の力によって涙を流してしまったんです。

「きっと今夜は、星の雨になる――」

語るように大切にラストが歌われたあと、私は心地よい疲弊を覚え、自分の魂が抜けたかのように感じました。

石原さん、全身全霊をかけて石原さんが歌ってくださった「Starcast」は間違いなく最高の歌でした。

EN1 Ray Rule

石原さんがステージを捌けてから、ほとんど間を置かず始まったアンコールを願う手拍子。
しばらくして、カスタマイズした会場Tシャツを着て登場した石原さんが披露されたのは、ダンス曲の代表「Ray Rule」です。
今回は1番を手振りで、光の交錯を表現する特徴的なダンスは2番からでしたね。
いつも以上にキレを感じる動きと、楽しそうな笑顔が眩しかったです。
ダンスを踊ることが好きだといつもおっしゃっているのを思い出します。

MC

Vegaは女の子、Altairは男の子というイメージのセットリストのなか、カバー曲だけなぜ逆転しているのか。
最後のMCでは、その秘密を
「中盤でふたりが巡り合えているといいな、と思ったので」
とひそやかに教えてくださいましたね。
とても愛らしくて素敵な発想だな、と思いましたよ。

EN2 Cherish

ノリノリなベースで始まったのは、楽しくて賑やかで元気な曲「Cherish」

みんな~! こっちだよ~!」

とダンサーズさんたちを呼び込んでの披露されたのは、くるくる変わる表情と共にとっても可愛いダンスでしたね。
石原さんのキュートな部分が、ぎゅっと詰め込まれた動きの数々、表情の数々、見ていて飽きません。
お得意のぷくっと頬を膨らませた顔もたくさん見せていただけて嬉しかったです。

お話によると2番サビでやっていた、ダンサーズさんによるじゃんけん大会はライブ用の振りだということで、MVではまた違ったものになっているとのことでしたね。
早くMVを拝見して、違いを楽しみたいなと思いました。

写真撮影 お知らせ

楽しい曲を踊った後は、恒例の写真撮影をダンサーズさんやバンドメンバーさんたちと一緒に行いました。
あとで見返した時に、そうそうこんな会場だったねって思い出せるのが好きです。

お知らせでは、ファンクラブイベント開催の決定を教えてくださいましたね。
初めてのFCイベント今からとっても楽しみです。必ず行きますからね!

EN3昼 半透明の世界で

EN3夜 You&I

「半透明の世界で」では、会場のクラップに合わせて石原さんが体を小刻みに揺らしていて、本当に可愛かったです。

入れ替えの夜ではまさかの「You&I」を披露してくださいました。
一度Vega公演のラストを飾った曲だっただけに、ここでまたしてもこんなにも可愛い曲が顔を覗かせるだなんて完全に予想外でしたよ。

でもそうですよね。考えてみれば、これは恋の曲。
織姫と彦星のふたりの物語を締めるにはぴったりです。
こうしてAltairでもラストに据えられることでVegaのラストとも繋がった、というのもまた物語とのリンクを感じられていいですね。

EN4 Sunny You

なんてことを思っていたら。

「千秋楽なので、最後にもう一曲聴いてくださいっ!」

えっ!?
まさかの展開にびっくりしました!

短いピアノイントロ、そしてブレイク(静寂)。

「太陽のようなその背中、追いかけたいから」

まさかまさかの最後は「Sunny You」でしたね。もう本当に驚かされてしまいました。
嬉しいドッキリに、会場のボルテージもここに来てマックスに。
石原さんは今までいくつもの曲をやってきて疲弊しているとは思えないぐらい、元気いっぱいの笑顔で歌ってくださいましたね。

最後の最後まで、驚きに満ちた素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました。

閉演

ライブが終わって、会場を出て。
もう外は夜の帳が降りています。
昼公演直前までは曇り模様ながらも、雨が降ることはありませんでした。

不思議なこともあるものですね。
夜の公演が終わって、きっと石原さんの張りつめていた気が緩んだだろうと思われるタイミングで、ポツポツと空から雫が降り始めたのです。

今まで頑張ってくれていたんですね、石原さん。
ゆっくりと身体を休めてくださいね。

閉演後の県民ホール。石原さんお疲れさまです。


終わりに

2週間前の立川で Vega公演を味わって、正直なところ戸惑いを感じていました。
石原さんのライブといえば、その天才的なダンス技術を活かしたステージパフォーマンス、パートごとにバリエーション豊かなジャンルの曲が繰り広げられるセットリスト、それに幕間映像の可愛らしいお姿。
それらが、今回は様変わりしてしまっていたからです。
ステージ上で繰り広げられることの変貌ぶりに不安を感じました。

今回のStarcast公演でのテーマはおそらく「挑戦」

ブログ拝見しました。
「いつもと違うライブを」と作り上げていってくださっていたそうですね。
「幕が上がるまで受けいれていただけるのかと不安が無かった訳ではありません」
という文字からも、きっと私が感じたような反応も織り込み済みだったのでしょう。
それでもあえて、石原さんは、石原さんのチームは挑戦されました。

もちろん今まで通りのお約束のセットリストや定番の可愛い幕間映像だったとしたら、間違いなく楽しめて、心は平穏だったでしょう。
でも果たしてそれで、ここまで大きく感情を揺さぶられることになっていたのかと想像すると、前向きな答えにはなりません。
私は自分が戸惑いを感じたことを恥ずかしく思います。

「種の起源」で有名なダーウィンの言葉でこういうものがありました。

「最も強い者や、最も賢い者が生き延びるのではない。
唯一生き残ることが出来るのは、変化できるものである」


環境への適応者だけが、未来の生存を許されるということです。
今回のライブで、石原さんたちのチームがこの言葉に基づくような信念を持っていると確信しました。
変わり続ける、そしてこれからも声優アーティスト業界で生き抜いていく。
背中でそう語ってくださっているように思います。

「見なくたってわかるような明日なんか、意味がないね」

何度も個人的なことをすみません。
私は最近、仕事で配属が変わり、今までしていた仕事とはまったく違う現場で働くようになりました。
正直なところ、かなり辛い。この仕事に慣れるのか不安です。
ですが石原さんたちの眩しい背中を見て、私も適応していくことに全力を傾けたいと思いました。
環境に適応して、生き延びます。
そしてまた、石原さんに会います

石原さんは
「私は夢を見ていたんじゃないかと不思議な気持ちです」
とブログで語られていましたね。
こんな素敵な夢なら何度も見ましょう。
そして良かったら、これからも夢の一部として一緒にいさせてください。

敬具


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