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コーディネーター・アラジンのブログ #54 山菜天ぷらと春の観察会(1)

Wild vegetable tempura(1)


「木流川・春の観察会」の手伝いに寮生2名が参加。「木流川と親しむ会」のみなさんにも、参加されたお子様の保護者の方からも感謝のことばをいただきました。

5月13日、朝8時半に、木流川親水公園の集まって、スタッフの打合せ。スケジュールと分担の確認をし、一般参加者が来られる9時半までに、付近を歩き回って、天ぷらにできる野草を集めました。

スタッフの打合せ

私などは、山菜の天ぷらと言えば、コシアブラやタラの芽、ヤマウド、コゴミくらいしか、思い出さないのですが、とにかく、木流川周辺の野草で食べられるものを集めなければなりません。今年は4月に気温の高い日が続き、それらは、もうこの周辺にはありません。どうするのかと思ったら、スタッフの人たちが、「タンポポが美味しいね」「ハルジオンやヒメジョオンもいけるね」などとおっしゃいます。
寮生たちも、「タンポポの花が食べられるの?」「ハルジオンならいっぱいあるな」と、花を摘み始めました。

ノビルを見つけて「これを酢味噌にして食べたいなあ」などと、高校生にしてはなかなか渋いご意見も。

「これがスイバ、茎を吸ってごらん」「酸っぱい!」「でしょ、でも天ぷらにしたら美味しいのよ。」と、いろいろと人生の先輩から教えてもらっていました。

食べられる野草を採る高校生たち


とりあえず、いろいろな野草を並べて、あとから参加してくる子どもたちに紹介できる準備をしました。

スイバ、アケビ、タンポポ、フキ、イタドリ、ヨモギ、ハルジオン、ウコギ、サンショウ、ノビル

続々と集まってくる参加者は、当初小学生が多いだろうと予想していて、高校生たちにも小学生にいろいろ教えてあげようと話していたのですが、実際こられたのは、1歳から8歳までの小さな子どもたちとその保護者でした。
さすが、白馬です。海外にルーツを持つ方もたくさん参加されました。

食べられる野草を紹介

一般参加の人たちに、主催団体や白馬村農政課のスタッフと一緒に白馬高校の「お兄ちゃん、お姉ちゃんたち」も紹介されました。

これから、春の観察会が始まります。
進行役のMさんが、「耳を澄ませてごらん。何が聞こえてくるかな?」
「川の流れの音!」「鳥の声がする」「鈴の音?」「誰かさんの熊鈴だね」
子どもたちを集中させるには、とてもいい問いかけでした。

そのあと、みんなが予め集めた食べられる野草を子どもたちに紹介したあと、全員でそんな野草を摘みながら、木流公園を散策しました。

「こんなきれいな所が近くにあるなんて初めて知りました。」
「森の中に、サンショウの木が自生しているなんて知りませんでした」
「私はサンショウが大好きです」と語るドイツ出身のお父さん。
「これはミズ、ここを吸ってごらん」「何も味がしないよ。」「そうね、だから水! 昔の人は山道で喉が渇いたらこれを吸ったんだって。味がないからいくらでも吸えるでしょ。」

ミズ

「それが最初に注意のあったツタウルシ。木に巻き付いていなくても、地面から一杯若い芽を出しているから、触れないようにしなければなりません。三枚の葉や茎の赤い所などに注目してね。」「お~、怖い!」

ツタウルシ。触れると激しくかぶれる恐れあり!


森の中には宝物がいっぱい。
カラマツの雌花、雄花、新しい葉。これらは食べられないですね。知らんけど。
ヤマグワ。この新芽は天ぷらにしました。
ウコギ

散策の後、ヨガ体操で体を動かしたり、リヤカーごっこ?を楽しんでから、天ぷらを食べました・・・ 次号で紹介します。