PC千葉観戦記 7回戦 ワタナベ対ムラカミ

先日の記事で書いた通り自分の7回戦はbyeだったため、その空いた時間で知人の卓を横で観戦させてもらった。今回の記事はその観戦記となる。

Game 1

「まずは自己紹介です」とムラカミが《黒割れの崖》から《思考囲い》。ワタナベも「僕も自己紹介です」と言って手札を公開する。露骨に《魂剥ぎ》デッキなワタナベの手札を見て「あ〜」とムラカミから声が漏れる。負けたら目無しの2敗ラインとは思えない、和やかな雰囲気でゲームが始まった。
先に仕掛けたのはワタナベ。墓地を肥やして3ターン目に《原初の太陽、ゼタルパ》を追放した「飛行・二段攻撃・警戒・トランプル・破壊不能」の《魂剥ぎ》を降臨させる。順調に魂剥ぎがラクドスミッドレンジのムラカミのライフを削っていく。ワタナベは《魂剥ぎ》の脇に《悲劇の神託者》もおり布告除去対策も万全。もはやほぼ勝ちで迎えたムラカミのラストターン。
手札から置かれたのは《嵐削りの海岸》!突然の青マナ源の理由は、すぐに明らかになった。
ムラカミは《ドロスの魔神》を唱えた。そう、このデッキは――
「もしかして、僕はこのまま変態になって死んでしまうのか?」
そのワタナベのつぶやきにYesを突きつける《変態変異》。《魂剥ぎ》はあられもない姿に変態し、次のアップキープにその乗り手に終焉をもたらした。

ワタナベ 0-1 ムラカミ

お互いにアンフェアデッキということで、緊張感のあるサイドボード。対策カード1枚のイン・アウトで勝負を決すると言っても過言ではないほど重みが大きい。特にムラカミはだいぶ悩みながらもサイドボードを完了した。

Game 2

ゲーム2もムラカミの《思考囲い》からゲームの幕が開けた。しかしその手札の内容に、ムラカミは大いに苦しむこととなる。
《魂剥ぎ》《魂剥ぎ》《原初の夜明け、ゼタルパ》《異世界の凝視》《異世界の凝視》《マナの合流点》。
「絶対落としちゃいけないものあるし、どれを落としても変わらないんだよな……」やむなく《魂剥ぎ》を1枚墓地に送る。
終了ステップに《異世界の凝視》。そして返ってきたターンに諜報で上に置いておいた《悲劇の神託者》。手札の《原初の夜明け、ゼタルパ》を墓地に送り込む。続く3ターン目、墓地肥やしから、最初の《思考囲い》以外有効な対策カードを引けていないムラカミの前に「速攻・呪禁・飛行・二段攻撃・警戒・トランプル・破壊不能」の《魂剥ぎ》が爆誕。

あまりに早いフィニッシャーの降臨に、ムラカミはドローを確認した後、為すすべもなくカードを片付けた。
ワタナベ 1-1 ムラカミ

Game 3

それぞれのデッキの理想的な動きで1本ずつ取り合ってのゲーム3。
ワタナベは《異世界の凝視》、《森の女人像》とテンポよく準備を進めていく。ムラカミも《鏡割りの寓話》で手札を整えながら展開していくが、ワタナベは続くターンに《思考囲い》の2連打で前方を確認してから《森の女人像》を《新生化》。《森の女人像》が生まれ変わった《アーボーグの掃除屋》は、まず戦場に出て「二段攻撃・警戒・速攻」を、そして攻撃して「呪禁」を獲得し、サイズも5/5まで膨れ上がる。

トランプルも回避能力も無いのでチャンプブロックでしのぎ続ければムラカミにもまだチャンスはある。そんなムラカミの終了ステップにワタナベは《忌まわしい回収》を撃つ。
そしてワタナベは《アーボーグの掃除屋》で攻撃。6/6となり当然マストブロックのサイズだ。ムラカミはやむなく《キキジキの鏡像》をチャンプブロッカーとして差し出そうとするが……
「あ、これ飛んでるんですか!?」
そう、《忌まわしい回収》で落ちたのは土地4枚とー最後の1枚は《偉大なる統一者、アトラクサ》!これを食べた《アーボーグの掃除屋》は「二段攻撃・警戒・速攻・呪禁・飛行・絆魂・接死」にまでなっていた。

誰にも止められない掃除屋が、空からムラカミのライフをきれいに食い尽くしていった。
ワタナベ 2-1 ムラカミ

勝者、ワタナベ タイガ。おめでとう!

デッキリスト

ワタナベ(スゥルタイ魂剥ぎ)


ムラカミ(グリクシス変態魔神)

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