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各地の「お盆に欠かせない食べもの」を教えてもらいました。

時はお盆休み。
SNSには「ただいま渋滞中」「ようやく実家だ!」なんて投稿が目立つようになりました。キュウリやナスの牛馬もちらほらと。


みなさんが地元に帰られているこのタイミングで、その土地ならではの食べものを教えてもらえないかと思いTwitterで呼び掛けてみたところ、実に多くの情報をいただけました。ありがたいことです。

ちょっと一部をnoteにまとめ。やっぱりお盆ということで多かったのが、お供えに欠かせないものだったんです。

山形 置賜地方 漬揚(つけあげ)

置賜(おきたま)地方、と読みます。米沢市が有名でしょうかね、あと高畠ワイナリーのある高畠町も置賜エリア。こちらのワイナリーのスパークリングの『嘉』、最近とみに全国で人気。

さて教えていただいた「漬揚」とは、高野豆腐的なものを砂糖と醤油であまーく煮て、小麦粉で揚げたものだそう。うーん…知らなかった! 今頃ちょうどお仏壇にお供えされているのでしょうかね。ちなみに、鹿児島で「つけあげ」といえばさつま揚げのこと。

長野県 天ぷらまんじゅう

まんじゅうの天ぷらは長野のお盆に欠かせないものよう。揚げまんじゅうじゃなく、まんじゅうを天ぷらにするんですね。家で作る人も多いそうです。

JA長野の記事に詳しい説明がありました。

中はこしあんが主流とのこと、揚げてちょうど美味しくなるように作られているとは。

ちなみに、飛騨のかたからも同様の情報が寄せられました。こちらは色つき、紅白であるのかもしれません。飛騨でも慶事のときに天ぷらまんじゅうが食べられるようです。高山エリアも同様なのかな? 

青森・津軽地方 法界折

ほうかいおり、と読みます。お盆のお墓参りに供える詰め合わせ弁当的なもの、なのだそう。これ、画像検索すると非常に興味深い世界が。

津軽地方ならではの甘いお赤飯、そしてお煮しめ、落雁などが定番のようですね。「故人の好きだった食べものならなんでもいい」というご意見もありました。味を含め、お赤飯のありようも地域によって本当にさまざま。

宮﨑・日向市 緑の寒天

なんと。
検索してみたところ宮崎にかぎらず、九州の一部では

弔事→緑の寒天

慶事→赤い寒天

を出すならわしがあるよう。知らなかったなあ…。「お正月のお膳には赤い寒天がつきもの」というご意見も。

先の赤飯をはじめ、日本人が「赤(紅)」に込めてきた思いを感じることは多々ありますが緑は不勉強でした。もっと今後調べてみます。

宮城県・気仙沼地方 おくずかけ

私は宮城で育ったので、この「おくずかけ」知ってはいたんですが羊羹が入るのにはビックリ! うーん、知らないことばっかりだ。

ポプラ社刊の『郷土料理』によると、「にんじん、ごぼう、じゃがいも、しいたけ、こんにゃく、油揚げなどを小さめに切ってだしで煮て」、塩、醤油で味つけ、白石温麺(うーめん)を入れて片栗粉でとろみをつけて出来あがり、とあります。私もこのイメージでした。先入観を持ってはいけないなあ、とあらためて。

あと、お供えものではないのですが岩手県・九戸エリアのかたから教えていただいた「しだみ団子」というのが印象的。どんぐりでアンコを作るのだそう。野田村観光協会のサイトを参考に貼っておきますね。

日本でどんぐりを食すといえば高知県の「かし豆腐」しか寡聞にして存じませんでした。かなり手間がかかるだろうなあ、もっと「しだみ団子」について調べてみよう。

他にもたくさんの情報を寄せていただきました。ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。またnoteへのツイート転載を許してくださった各氏に心よりお礼申し上げます。

さて、みなさんのほうではお盆に何を食べますか?


#コラム #食 #郷土料理 #お盆 #暮らし


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