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『世界の辺境とハードボイルド室町時代』

『世界の辺境とハードボイルド室町時代』

著者:高野秀行、清水克行
出版社:集英社インターナショナル
発行年:2015年8月31日

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(内容紹介)
現代ソマリランドと室町日本、かぶりすぎ!
人々の心の動きから法体系まで、こんなにも似ている社会が時空を超えて存在していたとは! その驚きからノンフィクション作家と歴史家が世界の辺境と日本史を徹底比較。辺境を知れば日本史の謎が、日本史を知れば、辺境の謎が解けてきた……。
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 本書のタイトルを見たとき、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(村上春樹)をなぞっている! と思い興味を持ちました。それに、本書の表紙がジャケ買いしたくなるような装丁で、ものすごい良かったです。この装画は、山口晃さんの『奨堕不楽圖』をお借りしたものだそうです。馬かと思ったらバイクやん……! など、色々とおもしろい発見があります。
 そして、内容。私はソマリランドは全く知らず、室町時代も昔学校で習った錆びた知識程度しか持ち合わせていなかったのですが、なかなか知的好奇心をくすぐる内容で、読んでいてとても興味深かったです。清水さんと高野さんの対談形式で話が進むので、堅苦しくもなかったです。注釈も優しい。

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