『頭のいい大学四年間の生き方』

『頭のいい大学四年間の生き方』

著者:和田秀樹

出版社:中経出版(中経の文庫)

発行年:2007年4月3日

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 和田秀樹さんの『受験は要領』、受験生の頃に大変お世話になりました。本書は、大学に入ってから何を考えどう行動すればよいのかという指針を提示しております。大学生の頃に読んだと思うのですが、内容をすっかり忘れていたので、読み返してみました。学生のうちだからこそ、色々な業界・世界に行って経験しなさい(その経験を通じて人とも知り合える)、大学に入っても勉強は続けなさい、特に数学と英語は大事です、よき師・よき仲間と出会いなさい……社会人になっても参考になる言葉が並んでいます。「メタ勉強」の大事さを思い出しました。また、今いる会社にしがみつくのはやめて、いつ潰れてもいいように自分の価値を高めなさい……という内容は、ここ1、2年で読んでいる自己啓発本と同じ内容なので、2003年(文庫版になる前)から提唱している和田さんはやはりすごいなと思いました。

 以下、個人的抜粋。

〈自分が好きな人のいうことは無条件で信じてしまったり、嫌いな人のいうことは全部否定したりすることを「属人的発想」といいます。〉〈それに対して、「気に入らない点もあるけれども、この点は正しいことをいっている」というように、いった人より、中身のほうを優先して判断することを「属事的発想」といいます。〉(p.106)

〈いまの会社がつぶれても、ほかの会社に引き抜いてもらえる自分をつくる準備をつねに心がけておくべきだということです。これには純粋に、個人的な能力を磨く姿勢が求められます。〉(p.120)

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