イベントの中身の戦略の練り方

さて、朗読会が予約少なすぎるという件について、きっとお客さんは、「ネタを覚えずに読み上げるだけの、サボりイベントなんて、しようと思うから、バチが当たるんだ」と思った方も多いでしょう。

そう思われても仕方ないです。事実、最初の思いつきは、そうだったのですから。


しかし、前回ご説明したように、最初に僕はそこを否定してはじめます。

単独ライブ並みか、それ以上の労力にしよう、と。


そこで、僕がどういう分析、どういう戦略でライブ内容を練っていったのか、方法論の話をここに書きたいと思います。


最近、アイデアをだすために、実施している方法で、こんなのがあります。


【場合分け発想法】です。
僕が名づけました。


数学の問題を解く時に、場合分け、というのをやりましたね。それです。


数学が嫌いな人はこの部分は読み飛ばしてください。

簡単に説明します。

問)nが整数の時、n(n+1)を2で割ったものは必ず整数になることを証明せよ。


答)
1)nが偶数の時は、n(n+1)は偶数かける奇数イコール偶数となるので2で割り切れ、整数になる。

2)nが奇数の時はn(n+1)は奇数かける偶数イコール偶数となるので2で割り切れ、整数になる。

よって1.2のいずれの場合も成り立つ。


雑ですが、こんなやつです。つまりいきなり全体を相手にせず、分解して、一個一個研究していくわけです。

朗読会も分類できます。


⑴面白い朗読会
⑵つまんねー朗読会


あるいは、こんな分け方もできます。

⑴死者が出る朗読会
⑵死者が出ない朗読会


また、こんな分け方もできるでしょう

⑴ゲストにGacktが来る朗読会
⑵ゲストにGacktが来ない朗読会


さて、仮にここまで整理したとして、2×2×2、つまり8パターンに細分化します。


⑴面白くて、死者が出て、ゲストにGacktが来る朗読会


⑵面白くて、死者が出て、ゲストにGacktが来ない朗読会


⑶面白くて、死者が出なくて、ゲストにGacktが来る朗読会


⑷面白くて、死者が出なくて、ゲストにGacktが来ない朗読会


⑸つまんなくて、死者が出て、ゲストにGacktが来る朗読会


⑹つまんなくて、死者が出て、ゲストにGacktが来ない朗読会


⑺つまんなくて、死者が出なくて、ゲストにGacktが来る朗読会


⑻つまんなくて、死者が出なくて、ゲストにGacktが来ない朗読会


で、このそれぞれについて、アイデアを出していくんです。そうすれば、アイデア自体の方向性のかぶりを完全に防ぐことができます。


上記の例はふざけているようですが、実際に役に立ちます。実際に僕がやった分析が下記です。メモをそのままコピーするので、僕か見る専用なので、なんのこっちゃわからないだろうと思いますが。

朗読会についての考察

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☆朗読のみをする
☆朗読以外の楽しませ方

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☆笑わせる
☆感動させる
☆関心させる
☆考えさせる

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☆参加させる
☆参加させない

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1 朗読のみをして感動させて参加させる
2 朗読のみをして感動させて参加させない
3 朗読のみをして笑わせて参加させる
4 朗読のみをして笑わせて参加させない
5 朗読のみをして関心させて参加させる
6 朗読のみをして関心させて参加させない
7 朗読のみをして考えさせて参加させる
8 朗読のみをして考えさせて参加させない
9 朗読以外をして感動させて参加させる
10 朗読以外をして感動させて参加させない
11 朗読以外をして笑わせて参加させる
12 朗読以外をして笑わせて参加させない
13 朗読以外をして関心させて参加させる
14 朗読以外をして関心させて参加させない
15 朗読以外をして考えさせて参加させる
16 朗読以外をして考えさせて参加させない


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1 朗読のみをして感動させて参加させる

最初にお客さんはどう思いますか?とアンケートをとってから内容の小説に入る


2 朗読のみをして感動させて参加させない


感動する系の小説を書く
感動する系の実話を書く

3 朗読のみをして笑わせて参加させる


☆「小説を今から読みますが、動物が出てくるたびに、その動物の鳴き声をお客さんはやってくださいね。例)その時、犬が吠えた


☆誰でも知ってるような話“桃太郎”を読み、セリフのところは、おばあさんはこう言いました。と言ってから、間を空けるので、そこでタケノコニョッキみたいにお客さんの中の誰かにセリフを言わせる。セリフが被ったら、最初から始まる。


☆書いてきた小説をお客さんに国語の授業のように読んでもらう


4 朗読のみをして笑わせて参加させない


単純に面白い小説を読む

5 朗読のみをして関心させて参加させる

最初にお客さんにアンケートをとり、その結果次第で結末を変える。


6 朗読のみをして関心させて参加させない


単純に短編小説が伏線になっていき、繋がっていくような構成にする


7 朗読のみをして考えさせて参加させる

算数のクイズを出して、答えを書いてもらってから、その答えの中身となるような小説を読む

あるいは心理テスト

エスカレーターの片側開けるかどうか問題


8 朗読のみをして考えさせて参加させない

内容で勝負する

ハクション中西自身のことなのではないかと、思わせるような本音の、長くて熱い文章を入れる

9 朗読以外をして感動させて参加させる

お客さん自身のトラウマのカミングアウトのコーナー?


10 朗読以外をして感動させて参加させない

一人芝居


11 朗読以外をして笑わせて参加させる


☆お客さんにアホみたいな歌を歌わせる。
☆アイドルオーディションをする
☆泣き虫教授の授業をする(屈辱の穴埋めプリント)
☆いちのだんは軍国教育


12 朗読以外をして笑わせて参加させない


☆ネタをやる

13 朗読以外をして関心させて参加させる


物の考え方講座、をする
例外や極端な例から考える
例)自殺はなぜいけないのか?ではなく、どこからどこまでが自殺なのか?をまず考えるべき


14 朗読以外をして関心させて参加させない

上記13の一方通行版


15 朗読以外をして考えさせて参加させる

16 朗読以外をして考えさせて参加させない

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まだここから、アイデアを練っていくのですが、それは当日のネタバレになってしまうから、避けます。

つまり、僕が言いたいのはね。


お客さんが僕が朗読してるのを、椅子に座ってジィーッと聴いてないとあかんような、変化のないゴミイベントではなく、ちゃんと楽しめるライブやってことです!!!!


予約してください!よろしくお願いします!

【歌詞もこちらを覗いている】
7/20(土)19時開演
入場無料 完全予約制
場所OCAT市民学習センター四階第3会議室
内容 ハクション中西による自作短編小説朗読会


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