ブンブンチャンプの審査方法について

ブンブンチャンプ出演者のみなさん。僕は決勝戦で審査員を務めさせていただきます、ハクション中西です。
多分、審査方法や審査員に不安がある方などもいるのではないかと思いますし、中岡さんからせっかく信頼してもらって任せてもらったので、当日にではありますが、僕なりの審査方法を書かせていただきます。

まず、結論から簡単に言いますと、ウケ重視です。


それは、僕自身が芸人をやっていて、審査される立場も多数経験しているから思う、ごくごく当たり前の結論です。

ウケてるのに落とされたら腹立つでしょ(笑)?

ましてや、今回は一応アマチュアの祭典という面もあります。


なので、僕の採点はウケが7割から8割です。


そして、残りの2割から3割が自分の好みプラス笑いの方程式として成り立っているか、このネタをやるにふさわしい程度の技術がともなっているか、などを中心に見たいと思います。


なぜウケ10割ではないのか?


という説明をします。

ウケ10割なら、審査員いらんから。


という説明で、納得してもらえるかもしれませんが、これでは僕が納得しません。というのも、「それなら審査員ナシでいいやん」という反論が成り立つからです。


僕は笑いというものは、票数だけで決まるものではないと思うのです。

数学において例えさせてもらうと、正答よりも誤答のほうが多い問題というのは存在します。

むしろ、そういう問題は数学上、多いし、いくらでもあります。


多数決や民主主義は時に過ちをおかすのです。


つまり、僕は誤答の多いアマチュアの数学嫌いの人間ではなく、今回は“数学者”として審査員をするんです。

10人のお客さんのうち8人が笑うことよりも、10人のお客さんのうち3人しか笑わないが、その3人はそのネタのことを一ヶ月忘れられない、みたいなインパクトがあるネタも存在します。


なので、“この笑いはウケてるけど、本質的にそんなに面白いものではない”とか、逆に、“このネタはウケ方は少し甘いけど、実はめちゃくちゃ面白いことをやっている”など、そういうことから、審査の“微調整”をするのが役目だと思っています。


あくまでも微調整ですので、決勝に出演するみなさんは、自分らしさを重視して、ガンガン面白いネタをやり切ってください。


それでは、下記に具体的に僕が考える微調整を一覧にして書いておきたいと思います。


☆出番順による空気感によるウケ方の違いを加味する。
“キャラクターの強い系統の出演者が二回続き、最初の人のほうがウケやすかった”などの現象や、トップバッターがウケづらいなどの微調整を含む。


☆身内ネタ(客席の一部しか笑わないような、知識の必要な笑い)をしている場合の軽い減点


☆前の演者をいじるような笑いをした場合の軽い減点
ただし、ハプニング(ネタの設定被りも含む)により、いじらざるを得ない場合はこの例にあらず

☆予選と同じネタをした場合によるウケの減少に関しては、微調整しない。

これは、上記の点を考慮して予選と別のネタで挑む出演者に対する評価の意味がある。


☆その他もろもろの大会の規定に見合ったネタかどうか(ネタ時間やコンプライアンス)による微調整

というわけで、色々書きましたが、ネタを普通に楽しませてもらおうと思っております。


当日、僕の物販なども持っていきますので、出演者のみなさんは、買ってくれると嬉しいです。


えへへ。これが言いたかったわけではないですよ(笑)。


あ、あと、ブンブンチャンプ決勝の感想はまたYouTubeラジオの“芸人ハク論”で語らせてもらう予定です。そちらも良ければ聴いてくださいね。


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