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NovelJamアフター:モノクロラジオ

こんにちは、白色黒蛇です。

NovelJamから一夜明け、皆様いかがお過ごしでしょうか?
やっぱり、布団はいいもんですね(笑)

①:やってみた感想

今回NovelJamでは編集枠として参加しましたが、率直に思うところは2つ

「計画通り(cv宮野真守)」
「しかし白色黒蛇は『編集者』であったか?」

席に着いて真っ先に「チーム白色黒蛇の手引書」をお渡しし、あたしのプランに大筋合意いただけた後はそのプランに沿って著者、デザイナーの方に頑張っていただきました。
宿泊作戦も目論見通り、アレをやったことで作品の進行が比較的スムーズに、そのうえ解場繭砥さんの『フレンドオブフレンドプロジェクト』は最速でゴールすることが出来ました。
逆に、たまーにそこから外れそうになった時そっと訂正するのと、プレゼン以外はほとんど「特に大したことはやってねぇ」のです。

事前に色々決めて用意してたからではあるんですが? お隣のふくだりょうこさんが忙しそうにしているのを見るたびに
「あれ? こんな暇なのあたしだけ?」
と不安になってました。

今だ答えは出てません。「白色黒蛇は編集者だったか?」その答えはグランプリで出ると……いいなぁ(笑)

②:チーム「モノクロラジオ」メンバーが優秀過ぎた


著者:解場繭砥さん
白色黒蛇よりだいぶ年上で落ち着いた印象だった解場繭砥さん。普段からSFの執筆をなさる方で、文フリ東京や冬コミにも参加予定とのこと。そんな解場さんとの作品作りは『マジでこれやるのか?』と言う動揺からスタートしました。

NovelJam初日、最初に解場繭砥さんからプロットを頂いた時に思ったことは
「このプロット、あたしだったら3万字になるぞ」
でした。普通の小説テイストで書くには長すぎる内容。プロジェクトの頭から最後まで書き記された内容に「短編向きちゃうやろ……」と頭を抱えました。

が、ちょっと立ち止まって考えてみました。
「でもこのプロット『小説にしなきゃいいんじゃね?』」

イメージしたのはこの2作
①三谷幸喜の『清須会議』
②庵野秀明の『シンゴジラ』
日記テイストで、会議進行で、とにかく登場人物の『キャラクター性』を逆に排除し淡々と進めながら
「気付いた時には全て終わってる」
と言う風味にすればあるいは……

ダメ元でこのアイデアを解場さんに伝えたところ、2つ返事で
「やってみます」
と力強い解答。まぁトライする価値はあるか。出来たらそれはそれでオモロいしw 一応ダメだった時のことも考えておいて……

と、思っていた数時間後、解場さんの進捗を聞いてびっくり

「書けとるしまとまっとるやないけェ!!」

大笑いでそのまま進めてもらい、ビジネスホテル宿泊からの2日目とほとんど大きなトラブルなく完成しました。解場さんすげぇや。


著者:篠田すみれさん
オリエンテーションの時から「宿泊大丈夫です。一緒にやりたいです」とお声がけくださった篠田すみれさん。Twitterでもかなりアグレッシブで、チーム「モノクロラジオ」全体で頂いた『福利厚生賞(チームメンバー全員宿泊作戦が評価されたんで)』以外にももう1つ『実況賞』を受賞しておられたほど、白色黒蛇と同じくらいプランニングを組み上げてきていて、たまにぶつかるところもありはしましたが腹を割って徹底的に話し合い、双方納得する形でゴールすることが出来ました。

篠田すみれさんの編集で苦戦したところは
『やりたいことが多いのでどれだけ叶えることが出来るか?』
でした。

ネタバレ厳禁もその1つなので具体的には申せませんが、それら全てを1万字以内にまとめるというのは正直「正気じゃねぇ」と思いました。

が、ちょっと立ち止まって考えてみました。
「『ゼロオセロ』を書いた時の自分と同じだ」

電子書籍の右も左も分からなかった頃、色々やりたいけどまとめるのに散々苦労していたあの時の自分、それと似通ったものを感じた白色黒蛇は
「『あの時の自分』に『今の自分』は何が出来る?」

篠田すみれさんのご希望で詳しくは話しませんが、そのイメージで2日間サポートさせて頂きました。

デザイナー:ハセガワさん
当初、デザイナーは『宿泊大丈夫です』と仰っていた方だけを狙っていました。なのでデザイナープレゼンもほとんど何も考えずに見てましたが
ハセガワさんのプレゼンを見た時にいくつか衝撃を感じました。

①若い ②日芸 ③腕が良い ④動画が出来る
「あれ? この方もしかしてダークホースじゃね?」


そう確信した白色黒蛇は脳内プランを変更、第一指名をハセガワさんに変更しチームに迎え入れることが出来ました。
席に座ったハセガワさんは「選ばれないかと思ってたんで~」と仰っていましたが、ハンターハンター的に言うと

「恐ろしく光る才能……俺じゃなきゃ見逃しちゃうね」

って奴ですw デザイナー賞は彼女のものでしょう。

製作がスタートしてからも彼女の才能は凄まじく、作品を読み取った彼女自身の解釈を元にデザインの細部にまでこだわり抜いた装丁にあたしはもちろん著者のお二方も唸る素晴らしい装幀になりました。お菓子を求めて後ろを通る杉浦さんや米田さんの感嘆の声を聞き、勝利を確信。

『ハセガワさん無くしてモノクロラジオはあり得ない』と言えるでしょう。

③『モノクロラジオ』とプレゼン

NovelJamにおいて、プレゼンはチーム全体のショーパフォーマンス。
手を抜いて良い訳がないのです。

とはいえ著者陣は執筆等で疲れ果てている。ここは編集が出張らねば。
そう思い壇上に上がる決心をしました。

「では壇上で何をするか?」と思った時に、その時はいくつかのやってはいけない事項を思考
①「あー」とか「えーっと」とか次の言葉を壇上で考えてはいけない
②「出来れば」とか「良ければ」とか遠慮してはいけない
③「○○には分からないかも」「こういう人は苦手かも」とかネガキャンをしてはいけない。

この世に数多いる「モノを話す仕事」の人の中で、上記3点を含めて参考にすべき職業としてイメージしたのが「ラジオパーソナリティー」でした。

「プレゼンはラジオテイストで」
そう決めた時にもう1つ考えたのが
「じゃあチーム名もラジオ番組風にしたらいいじゃないか」

こうして「モノクロラジオ」は産まれました(白色黒蛇の頭の中で)

プレゼン練習のため、著者2人を泊めたビジネスホテルで、著者2人が寝付いた後に1人有名なラジオ番組をひたすら聞きまくりラジオの進行や謳い文句、よく使うワード等頭に叩き込みプレゼン台本を完成させて本番に挑みました。

④最後に

あたしは第3回NovelJamを経験し
「事前準備をするのが肝要」と考えて動きました。

その点は成功でした。策士、謀士としてはここまでは合格点でしょう。
肝心なのはこの後です。作品が2つ完成してから著者2人とデザイナーそれぞれに今後の動きややることを明示し、既に動いて頂いております。
それぞれが会場から帰路に就く際、モノクロラジオの面々はこう言って別れました。

「では引き続き抜かりなく」

NovelJamはまだ終わっていません。グランプリまでプラン通りに頑張る所存であります。
そして最後の最後、『白色黒蛇は編集者足り得たか』の答えが出ると期待して、本日はここまでといたします。

お相手は白色黒蛇でした~


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