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グルにナンパされて気がついたこと。この世界を果物に例えたら。

この世界を果物に例えるとしたら、あなたはどの果物を選びますか?

丸い地球になぞらえて、スイカ?(スイカは野菜!)
皮を剥いたら地球儀っぽいから、オレンジ?(経線があるっぽくないですか?)
なんとなく宇宙っぽいから、アボカド?(知らんけど笑)

ネパールの寺院で、とあるグルに出会いました。
綺麗に刈りそろえられた白髪と白髭。
褐色の肌に刻まれたたくさんのシワは彼の笑顔ともにさらに深くなりました。
その笑顔はとても暖かく、僕を安心させました。
インド出身だというグルは瞑想を教えながら世界各地を巡っていると言います。
そのグルは、僕をチャイに誘いました。

近くの露店でチャイを注文してくれたグルは、コップを僕に差し出しました。
それを恭しく受け取ると、僕は遠慮がちにグルの隣に腰をかけました。

僕は旅先でよく人に話しかけられます。
このグルもそうでした。

夕暮れ時の寺院。
参拝する人がごった返す中でグルは僕を見つけて話しかけてきたのでした。

なので、僕は勇気を出して聞いてみました。

「なぜ、僕に話しかけてくれたのですか?」

すると、グルは言ったのです。

「この世界は、ココナッツみたいなものです。」

唐突なその言葉に、目をパチクリさせた僕を見たグルは微笑みながら続けました。

この世界は、ココナッツみたいなものです。
ココナッツを知っていますか?
ココナッツは硬く頑丈な殻で覆われて、何者も寄せつけない。
けれど、ひとたびその殻を割ってしまえば、
中からは柔らかくて優しいミルクと果肉が現れる。
この世界は、ココナッツみたいなものなのです。
みんな、純粋な自分を、硬く頑固な殻で覆ってしまっている。
だから、人は警戒し合い、その結果争ってしまう。
争いをなくす近道は、純粋な自分をさらけ出すことです。

そして、笑顔をより一層膨らませながら、グルはひとこと付け加えました。
「あなたには、それが少しだけできている。」

どうやら、僕の無警戒なヘラヘラ笑顔が今度ばかりは功を奏したようでした。

ヒンドゥー教においてココナッツはとても神聖な果物です。
硬い殻は「自我」を表し、その中にある果汁と果実は「ありのままに身を委ねる高貴な精神(真我)」を表すと言います。

このグルがヒンディーなのかは分かりませんが、
とにかく笑顔でいることは良いことを引き寄せるようです。
いいえ、きっと笑顔だけでなく、感情を純粋に表現することも。

そんなことを考えていると、あることを思い出しました。

グルに出会った前日に訪れたマザー・テレサの家。
シスターから頂いた一冊の本。
何気なく開いたページ。
目に飛び込んできた一節。

それをご紹介して、今日は筆を置くことにします。

すぐに決めつけてはいけません。
相手が何をしているかは分かっても、
何故それをしているかは分からないからです。

マザー・テレサの言葉

今日あなたが決めつけてしまった相手の言動、
それはただのココナッツの殻なのかもしれません。

本日も文末までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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それでは、また☺︎

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