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【エッセイ】男女平等について

1.大昔の人が男性で天皇を継承していくと決めた?

日本は歴史の大半が男性中心の社会でした。これは皇位を男性が継承していくことに決めたことと何か関係があるのかもしれません。昨今の皇位継承問題について国連が「女性の天皇も認めなければ男女差別に当たる」というようなことをメディアが取り上げているのを耳にしました。歴史上には女性が天皇となった時は何度かあります(日本史に疎い私でも推古天皇くらいは聞いたことがあります)し、当時の何も知らない私はその意見については違和感を感じませんでした。

皇位継承を考える上で知っておくべき知識がありまして、世界には皇位や王位の継承は次の3つのタイプがあるそうです。

① 基本的に男性だけで継承するタイプ
② 基本的に女性だけで継承するタイプ
③ 男性と女性に優先順位を付けないタイプ

日本はたまたま約2600年前に①を採用したようで、これが日本国のスタートとなりました。それ以来、一度も途切れることなく今まで脈々と続いていて、これは現在世界最長となっています。

調べてみると、過去に女性天皇が存在した理由は男性天皇の候補者が幼すぎたり、継承権を持つ男性が複数いる時など、当時の事情があったため、代役として女性が即位したという通説があります。大昔の人が①の方式を採ると決めて、その秩序を元に国が成り立っているので、①自体を女性差別だと責める論理は筋が通っていないように思われます。世界各国の①を採用している他の国々は国連からこんなことを言われているのでしょうか?

一国の在り方に対して男女平等を盾に批判するのは非常にナンセンスな話です。なぜなら、国連の批判内容を解消するために②の女性だけで皇位を継承していく方へと舵を切った場合、新秩序の元に女性天皇が新しい国の初代天皇に即位すると同時に日本国の歴史が終わることを意味するからです。これは③を採用しても同様です。なので、国連が女性差別を理由にして一国の歴史を外から変えようとする(ようにしか見えない)のは流石にやりすぎではないかと思いますね。まぁ今後、皇位継承問題がどのように転んでいくのか注視したいところです。

2.男女平等が正しいって根拠はどこにあるの?

さて、民間では約35年前に雇用の男女平等を掲げた法律が作られました。当時の女性の社会進出が現在よりも進んでおらず、地位向上の目的があったためだったのだと思います。男性の優遇をストップして均等にしたというのは耳障りは良いかもしれませんが、その考えが現代の日本の社会に合っているのかは正直なところ分かりません。その理由は「男女平等が絶対に正しい」とは言い切れないところにあります。

世界の中には、数は少ないものの女性の方が強い権力を持つ社会が存在しています。中国のモソ人や、ギニアビサウ共和国の一部がその一例で、他には男性中心社会の失敗を経て男女共同社会へシフトしているアイスランド共和国も挙げられるでしょう。つまり、この世界には大別して男性中心社会、男女共同社会、女性中心社会の3つがあります。

男性中心社会が多いのは事実ですが、それぞれの民族・部族特有の価値観や生活習慣、歴史があったうえで今日様々な形の社会が築かれていることを考慮すれば「これが正しい社会の形だ」という唯一解はなくて、それぞれの社会に合った解が存在すると解釈するのが私は自然だと思います。

そうすると、1.に述べた国連が皇位継承において女性差別だと批判したのと同様に、女性中心社会に対して「男女平等を目指しましょうよ」と外から干渉するのはおかしいと考えられるわけです。

大和民族も男女平等が合っているという根拠なんてないですし、女性中心社会の方がより合っている可能性だってあります。どの社会の形が現在最適なのかは一度やってみなければ分からないので、今後は男女共同社会から女性中心社会の方向へどんどんシフトさせていく試みをしてみたら面白いかもしれませんね( 'ω' )...


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