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【逆王手2回双裸】19.07.10. (x3_ヽ)_

双裸玉に2度逆王手が出現する図が見つかった(ただし、桂の打ち場所非限定キズあり)のでここに報告しておく。

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【初手~2手目】
▲4一飛  ▽2一香合(逆王手、下図)

初手▲4一飛は限定打。▲5一飛は▽2一香合(限定打)▲2三桂▽2二玉▲5二飛成▽3二金でギリ詰まない。

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早速、一発目の逆王手▽2一香。逆王手が1回入る双裸玉はレアなものの、探せば見つからないこともない。今のところ最終手余詰、成/不成非限定、微キズ変同等を許容すれば本作を入れて5例(うち完全は1例)は見つかっている。

逆王手した駒のうち飛車を使った作品が2例、角・桂・香(本作)がそれぞれ1例ずつ計4種で、残すは金・銀・歩の3種となった。この3種に関しては玉同士が接近していてわざわざ駒を渡す無駄合のような手順となるため、感覚的に無さそうという先入観しかない ( ˘ω˘ ).。oO( 無いことを証明するのは難しいけれどもね

【3手目~9手目】
▲2三桂  ▽2二玉  ▲3四桂  ▽3二玉
▲4二飛成 ▽2三玉  ▲2二桂成(下図)

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9手目▲2二桂成は双裸玉らしからぬ味な手。ちなみに5手目▲3一飛成は▽1三玉でギリ詰まない。

【10手目~12手目】
▽同 香  ▲2四歩  ▽1二玉(下図)

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龍の横利きを止めて1二に逃がすのが何となく面白い。これが後半の伏線になる。12手目▽1三玉は▲1四歩以下2手分早詰み。

【13手目~19手目】
▲1三歩  ▽同 玉  ▲1四歩  ▽1二玉
▲2三歩成 ▽同 玉  ▲3五桂(下図) 

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19手目は▲3五桂・▲1五桂いずれも可。この打ち方非限定の余詰キズの重さは個人的に計りかねている。

【20手目】
▽1二玉(逆王手、下図)

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二発目の逆王手▽1二玉。双裸玉で2度逆王手がかかる作品は今のところこの一例のみだと思う。

【21手目~25手目】
▲2四桂  ▽2一玉  ▲3二龍  ▽1一玉
▲2三桂不成(下図) 

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逆王手▽1二玉に▲2四桂と返す。9手目▲2二桂成と成り捨てたことがここにつながっていて▽同香と取れない。19手目▲1五桂の場合、25手目▲2三桂不成で同じ図に合流する。双裸玉縛りをなくすなら、例えば4五とをおいておけば完全作になる。

【26手目~27手目】
▽同 香  ▲1二龍(下図)

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最後うっかり▲1二桂成などとしないように〆よう。

双裸玉で逆王手が入る図はあるのか?という探索開始当初の疑問は今や新たな段階に入った。逆王手2回の図が存在するという結果は正直びっくりしたし、探せば逆王手3回の図もあるかもしれない ( 'ω' ).。oO( こりゃ多分あるでしょ...

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