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うまく生きるための努力

もはや趣味になりつつある、海外ドラマ鑑賞。
今は、毎日コツコツセックスアンドザシティを見ているところです。

1998年に開始したドラマだというのに、今の日本でもよく耳にする話題やトラブルが出てくることも多いのもまた面白いところです。

今日見たのは、子持ち vs 独身、な話。

「485ドルもする靴を履いているなんて頭おかしいわよ」
「こんなことずっと気にしているなんて、あなたよっぽどヒマなのね」

「レストランで携帯がダメなら、子どもの騒音はどうなの?」
「子どもがビョーキになるから靴も履いちゃダメなんだって」

日本ならこんな問題、表面ではなんてことのない顔しながらもツイッターでつぶやいて乗り越えたりタイミングが悪ければ炎上したりするものです。
もしかしたら共感してくれる人の数が増えてニュースで取り上げられて、あっという間に社会問題になるかもしれません。
(「子どもを持つメリットがわからん」とか「独身なのは鏡を見ていないせいだ」とか突拍子もないところから突っつかれたりして)

この話でも、結局わかりあうことも罵り合うことにもなりません。
もうお互い大人だし、わかり合えるわけがないことも知っているし。
そもそも大声を出して主張するのも子供じみているし。

出産祝いのパーティーで失くしてしまった485ドルの靴を、弁償してもらうのではなく「自分への結婚祝い」としてプレゼントしてもらう。
ドラマは結局、これでオチつきます。


置き去りになった自分の気持ち

人に対して、何か思ったり言いたいことがあっても、なかなか言えない。
真面目な話し合いやケンカをふっかけるをするなんて格好悪い。
そんなことより良かったことだけ見てスマートに生きる方が正しい。

ネットによって思考まで人に見られるようになったからなのかなんなのか、10年前よりずっと、そんな風潮が高まっている気がします。

争いもなくてみんな仲良しで、ピースフル。
美しくてシュッとしていて心地よい感じ。

でも、そこで生まれたモヤモヤした気持ちはいったいどこへ?

モヤモヤした気持ちは1度生まれるとなかなかキレイには消え去りません。
寝たり食べたりするうちに忘れるけれど、何かの拍子にポッと顔を出すこともよくある。
出てきたモヤモヤとした気持ちを抱えたままなんとかやり過ごそうとするけれど、そう簡単にはいかないものです。

そんなときは、恐れず騒がずよく考える。
それから「ほんのちょっとだけ」行動を起こすのが良いと思うのです。

悪いことをしたと思うなら、時間が経っていても勇気を出してちゃんと謝る。
助かったならちゃんとお礼を言う。
感じたことがあったなら、正直な気持ちをきちんと声に出してみる。
人の気持ちを真剣に考えてみる。聞いてみる。対話してみる。(人を傷つけること以外で)

もちろん、ドラマみたいにうまくいくとは限りません。
いつでも「485ドルの靴」みたいなちょうど良い方法もないでしょう。
でも何か考えて行動してみたらきっと、モヤモヤした気持ちがフワッと昇華しているはず。

やっぱり、やらないで我慢するよりやる努力をする方が良い。

行動を起こすのって面倒だし勇気もいるし簡単ではありませんが。
自分のために(もしかしたら人のためにも)そういう努力をするのって、思った以上に大事なような気がします。

ちょっと努力して気持ちにちゃんとケリをつけてから前を向く。
そっちの方がよっぽどピースフルだと思うのです。

がんばらねば。

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