日本語で歌う彼らへ

ホームカミングス。大好きなバンド。

初めて観たのは、確か渋谷のスクランブルフェスで、日本人が歌う英語が苦手な私はうとうとしながら、うすら目で彼らを観ていた。
(酔っていたし、人混みに疲れていたの)

そこから、彼らを好きだ、と思ったのは、CDやレコードを買うようになったのはいつ頃だったか覚えていない。

ライブがあれば足しげく通い、雨の品川でのフリーライブも行った。あれは良かった。
クリスマスのライブは彼氏がいる年もいない年もすぐにチケットを取った。
クリスマスはホムカミに会いに行かなくちゃ。

そうして、ホームカミングスは、気付けば私の生活の音になっていた。

「Hull Down」「Blue Hour」

彼らの新しい歌。

わたしはずっと、あやかはんに、日本語の歌を歌って欲しいと思っていた。
平賀さっちゃんとの「白い光の朝に」「カントリーロード」を聴きながら、嗚呼もっと、この言語で歌うあやかはんの歌声を聴きたい、と願っていた。

なぜってそりゃさ、わたしが日本人だからだよ。日本語が一番、素直に心に響く。

そうしたら、なんということ。
新しい彼らの歌は、日本語だった。
そして、素晴らしかった。

目を瞑る。
始まるホームカミングスの音。
続くあやかはんの声。
まるで、自分が物語の中にいるような、そんな気持ちにさせてくれる。

仕事で抱えているトラブルも、こなしていかなければいけないTO DO LISTも、何か小さな幸せを掴むために必要な乗り越えるべき体験なのかも、とすら思わせてくれる。

ぎゅっと胸が掴まれる歌は、そう目の前に現れない。わたしはラッキーだ。

はやくライブハウスで聴きたい。
彼らが目の前にいるのに、目を瞑り音を浴びる贅沢をごほうびに、毎日を生きよう。

ありがとう、ホームカミングス。

金木犀は完全に散り、さむいね、が挨拶になり始めるこの季節に、寄り添う歌を届けてくれて。ありがとう。


#ホームカミングス #homecomings #日記 #音楽 #秋



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