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観測者

観測者-Observers-
楽曲解説

観察者。様々な世界線を観測することができる人達、2名の曲です。
一人は青い観測者君。もう一人は赤い観測者さん。この二人はそれぞれ別の世界線の人達であります。
色んな世界線を見ていくうちにお互いがお互いを観測し合う事もいつかはあるかもしれませんね。

青い観測者君は様々な世界線を可能な限り観測していく事が自分の使命だと思っています。
一方赤い観測者さんはとてもとても暇なので暇つぶしに読書をしてついでに色々学び取るような感覚でいます。

作るにあたって一番最初に取っ掛かりになるフレーズを思い付いた時点では無人の夜の首都高をぼんやりイメージしていたので所々その名残があります。



遥か、一定のまま収束していく消失点←道がずっと先まで続いている様
青く沈む街の折れた電波塔の影 揺らいだ←アホ毛のメタファー
道標と共に ただ巡り巡る到達点←青い観測者君は色んな世界を見かけてはそちらへ向かって色んな所を巡っている
仰ぎ見ようとした 有限の宙すら霞む←水底から見たら水面が空

ねえきっと 誰かの大切なもの
そっと 瞼落としてもまだ
ずっと 耳鳴りと篭ってる
遠い あの日聞こえた信号←廃れた文明に遺ってる通信とか記録とかを拾うのってロマンに溢れてるよな
きっと まだどこか示してる←もっと大規模な物を作らなきゃ
ずっと 観測者を待ってる←本当に?我々が勝手にそう思っているだけでは?
たった 一つだけの無限が

淡々刻まれるこの無数の可能性達さえ全ては見通せない
限られた目の数だけを拾う
あまねく有り余る生命と記憶の海の下で←当初の舞台構想はサイバーパンクな海底都市だった
目の前現れたこの一本道を行こう


遥か、蜃気楼に揺れ浮かび上がった特異点
暗く沈む空に古い電波塔の翳 溶かした←アホ毛のメタファー
何を望まずとも この捲り捲る白紙から
読み取れる世界の “彼”は何をしているのか←赤い観測者さんは今日も白紙の本から様々な世界を読み取る

なあ深層、水底潜り沈んで←一番とは別の世界線に生きてる観測者君
双眸、二つ色を湛えて←とある世界線の誰かしら
黄道、廻る恒星を追い←観測者さんが注視している人物のとある世界線
続行、あの日壊した心臓←別の世界線の自分
先攻、机上に広げた思考←観測者さんの名前にちなんで
灯光、眠りの帳を下ろし←おやすみなさいのチューは?いらない?そっか……
羨望、何もかもが異なった←観測者さんはあまりに自分と違う生き方をしている別世界の自分を観測して衝撃を受けている(なんかこの辺で衝撃を受けてたり何か心を動かされるような描写とかしたらなんかストーリー性が出るなと思って)

意識を伴って存在を証明する事の価値←コレをする意味とは?考えてみた!
焼き付き手離せない思い出はとうに幾重にも混ざる←観測者さんは沢山の世界線の自分を見てきて、どれがどの世界の事だったっけ?となっている
分岐を繰り返し摂理をなぞるエントロピー←エントロピーって言葉が浮かんでエントロピーって何だ?と調べてそれっぽい文章にしたので、使い方が合ってるか分からん
正解なんてない ただ歩んできた軌跡←読書(色々な世界線を見ての)感想文



淡々刻まれる無限の時間のその全てを見届けられはしない←本当は「じかん」が良かったけど組み込みの難しい音数なので「とき」と読ませる事にした
それでも僕に出来得る限りを
あまねく有り余る生命と記憶の海の下で
辿れる道は一つだけだ ひたすらに進む←色々な世界を観測してるけど、こうして観測している観測者自身も選べる生き様自体は一つだけ

意識を伴って事象の観測者となるとて
望んだ通りにはならない だからこそ面白いんだろ?←読書感想文2
生じては消えゆく摂理をなぞるエンドレスの
その一枚として 今ある俺を生きる←「俺もこの白紙本(様々な世界線)の一部分」と「観測者さんの個人名にかけた」ダブルミーニング。『俺』は『自我』にする予定だったが、一人称俺のボカロ曲が性癖なので俺にした。まあほぼ同義だし。




ざっとだがこんなもん。
ひたすら1曲完成させる事だけを目指して殆ど勢いと何となくでつけた歌詞なので実は意味合いはそんなにないです。
そんな事より全人類Outer Wildsをやれ。

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