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グラフィックデザインとWeb(UI)デザインのふしぎな関係

不思議な関係です。グラフィックデザインとWebデザイン。
デザインを作らない方達から見たらそんなに違いはないように見えるかもしれませんが、基本的には分かれている職業です。だからと言って「じゃあ作れないの?」と問われれば「作れるっちゃ作れる」とほぼ全てのデザイナーが言うでしょう…。そのくらい近くて遠いような…、ふたつのデザインの関係です。

ここ10年ちょっとはとにかく「webだ!webだ! 紙なんかなくなる。グラフィックデザインなんかやってたら仕事なくなるぞ!」と脅迫でも受けるかのように言われていて、グラフィックデザイナーは肩身の狭い、将来を心配するような期間を過ごしてきたと思います。
僕もHPやランディングページ、果てはUIまでやってたりするのですが、初対面の大学生や弁護士に挨拶した際「グラフィックデザインやってます。」と最初に言っただけで「紙ですか?生活大変でしょう?大丈夫なんですか。」と言われたこともあります…。僕が言葉足らずで「Webもやってます」を付けなかったのも悪いですがそれにしても失礼ですよね。
とにかく「グラフィックデザイン」と言う言葉を口にするだけで迫害でもされてるような気分になる時代が続いてました。

ところが!です。平成最後の今になってその潮目がちょっと変わってきているように思います。
あくまで僕の肌感覚ですが最近の大学生なんかに話を聞くとweb(UI)よりグラフィックデザインをやりたいと言う人が多い気がするのです!グラフィックデザインが再評価されてきてる気もしています。

グラフィックデザイン再評価と共に思うのは海外のwebサイトやスマホサイトを見ていて「良いな」と思えるデザインは「紙のような、webのような」デザインをしているところです。もう少し詳しく言うとwebのユーザビリティを維持しながらエモーショナルな欲しい!使ってみたい!という感情面はグラフィックデザイン的な見た目にしている感じです。日本だとまだあんまり見かけなくてまだまだ「UIがちゃんとしてないとダメだ!紙っぽい=全然ダメ」みたいな感じですが、僕はこの「紙のような、webのような」デザインが好きです。デザインを勉強として、ひとつの科目として見た場合もそちらの方が王道のように見受けています。

webデザインが出てきて10数年、なんだか1週回った感じと、UIだけじゃないデザインもwebに混濁しはじめた感じ、このふたつがあいまってグラフィックもwebもフラットに見られるようになってからの再評価、なんだかそれが要因にある気がしています。

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