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【盤評】PRIMAL SCREAM - XTRMNTR (2000)


PRIMAL SCREAM - XTRMNTR (2000)


00年代最初の年に投下された殺人兵器。冷たく吹き荒ぶ、鉄の様な嵐。

当アルバムはわたしの00年代最高のアルバムベスト5のうちの一枚である。

冒頭の「Kill All Hippies」からしてとてつもなく不穏な社会的・個人的な怒りが渦巻いており、尋常でない鋭利なノイズが全編にわたって貫かれている正にアクセラレーターであった。

それまでのイメージであった長髪をバッサリと切り落とし、まるで兵士の様なスタイルへと変貌した、主犯であるボビー・ギレスピーいうところの鋭利で冷たい暴発状態のエレクトロニックパンクサウンドがここに極まっている。

時のライブツアーではその怒りを更に推し進め、「Bomb The Pentagon」「Dresden」なるタイトルの新曲をぶち込み、日本のサマーソニックでも披露されていたが、911にて現実となったペンタゴン爆撃を受けて、「Rise」「Detroit」となんだか当たり障りのないタイトルになってしまって次の「Evil Heat」に収録された。

今なら「Bomb The Pentagon」でいいと思うぞ。殺ってしまえ?

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