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『仔犬日記』目次

空を見上げると、青空に白い鯨のような雲が浮かんでいたこと。朝焼けが、旅に出る自分の背中を押したこと。夜の闇が、星の瞬きが、いつもよりやさしく見えたこと。初めて恋をしたあの日のこと。落としてしまった夢のこと。失くしてしまった人のこと。これは、彼ら以外にとっては取るに足らない物語。それでも彼らには世界を救うよりもたいせつな物語。此処には、世界を救うよりもたいせつなものが在る。

※連作短編小説 それぞれ頁ごとに不規則に更新しております(どの頁から読んで頂いても差し支えありません)

【登場人物】
ホコウ………〈仔犬村〉村長の少女
ソル…………〈泥の花〉を営む少年
ココメ………ココ・メアリー。勝負師
アトリ………村に辿り着いた青年
ヨタカ………アトリの幼馴染の少女
エナガ………〈鳥鳴村〉村長。アトリの弟
ニケ…………〈鳥鳴村〉に居候している商人の少年
ツタバ………薬士の青年
クコ…………カモメ岬に住む少女
イルカ………或る日クコの前に現れた少年


【木もれびの仔犬】篇
第一頁 〈ありふれた太陽〉
 彩りを語るひと
 迷いに星火
 いなずまを抱く
 愛をうたう窓辺にて
 痛みを浮かべるその海に
 どんな色も受け止めよう

第二頁 〈たかが輝くこの世界〉
 ひかりとかげ
 白黒の真昼
 この色を見ただろうか

第三頁 〈泥の花〉
 瞼の夜にかくした呪文
 星月の音を奏でる
 エフェメラル

第四頁 〈白いるかの泪〉
 またたきを飲む魚
 秘めたる汽水
 光の城
  ❇
 呼び水、汽笛、舟の色、白いるかの泪

第五頁 〈遠泳船〉
 無痛の夢をみるよりも

第六頁 〈きみの星を信じる〉
 まぼろしを溶く
 終夜
 ライクアチャイルド
 ひこばえを食むけもの
 セイリオス、きみの星を信じる
  ❇
 夜明け前、ぼくの星を信じて


【雨あがりの小鳥】篇
第一頁 〈砂漠の獅子〉
 ひな鳥を呼ぶ
 獅子の心臓
 デザートローズ・キャラバン・ソング
 そのひと匙でこころ満たすもの

第二頁 〈冷たい森〉
 花の燐光


【番外篇】 〈ドッグ・イヤー〉
 オムレツに落書きしたの、ないしょね
 したたる秘密にまほうをかけて
 雨声
 暗やみにて星の名を
 透きとおる秘密をあげよう
 虹の小瓶に歌を乗せ
 雲は地面を歩かない
 取ったら鳴らしてラ・ステッラ
 ハルノオウ
 月と眠り、星を拾う
 おそろいの欠片
 雨は踊り、花は揺れる、ならば声は

【雨の森】篇
『かつて王国はふたり:And One』
 光のしっぽ


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