ベイブリッジを封鎖せよ!

11月10日
朝5時。気合だけで身体を起こし、あまり意識がはっきりしない状態のまま今日の現場に向かった。野外なので、これでもかと厚着をして。

今日はマラソン大会のスタッフのお仕事。私の役目は『事前にランナーの方に書いてもらったアンケートの中で特にインタビューしたい人がゴール付近に来たことを確認した際に他のスタッフに「捕まえといてください!」と伝える』というポジション。他にも補佐やリハの補助などはもちろんするが、メインワークはこの役割だ。
そう、

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ほぼ室井さんの『青島、確保だ!』と同じポジションと言っても過言ではない(絶対過言)。
ベイブリッジ封鎖できなくても、絶対そう(ちがう)。

冗談はさておき、十分なリハもされないまま始まって最初こそワタワタしたが、なんとかなったと思う。結果的に良いインタビュー対象者も拾えたし。
ただ、久しぶりにインカムから怒声が飛んでくる経験をしてすっかりADの頃の嫌な記憶が湧いてしまったので、しばらくはインカムはつけたくないものだ。

イベントはあっという間に終わり、自宅に帰ってから家族で夕食を食べに出かけた。最近、近所に美味しいハンバーグ屋ができたという。
確かにハンバーグは大変美味しく満足だったのだが、そこのアルバイトと思われる新人店員さんがよくミスをしてしまう子で、それに対して他のテーブルのお客様が少々小言を言っていたのが気になった。別に本人に対して文句を言っているわけではないのだが、絶対に聞こえるくらいの音量で彼のミスを笑っている。これは本人にとっては堪えるものだろう。直接言われてない分タチが悪いし、後味が最悪だもんな……。

そういえば、今日現場で一緒になった後輩スタッフが忙しさのせいでピリピリし暴言を吐き始めたPの餌食になっていたのを思い出した。あれは直接文句を言われていたが、それでもやはり言われている本人も聞こえてきた他人もいい気のしないものだった。
私もしでかしたミスに対して3倍ぐらいの熱量で怒られて萎縮してしまっていたタイプだったので、彼への指示はどんなに焦ったりイライラしてても絶対に優しくしようと思えた。人のふり見て……というのもあるが、結局「自分がどうされたら嬉しいか」を考えて相手を思いやることが大切なのだな、と小学生の感想文みたいなことを感じた。

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