21時解散も大人の証

6月11日
ホテルのバイトでは入れるシフトがなかったので、大変不本意ながら工場での単発バイトを入れた。

先月一度行ったっきり、もう行くもんかと思っていたのに、割と早めにリピートしてしまうとは。
このバイト、最低限の賃金はもらえるがとにかく仕事が単調で30分で飽きてしまう。今日も死んだ魚の眼で巻き取られていく壁紙を眺めていた。

限界の気力で9時間耐えられたのは、夜に大学時代の友人と会う約束を入れていたからである。
先日社員旅行で行った先で茶漬けを買ってきてくれたという。それを届けるためにわざわざ時間を割いてくれたのだ。残業だと思うから少ししか会えないけど……彼女がそこまでして私にお土産をくれる時点で幸せなのに、会う1時間前にもっと嬉しいことが。

「定時で上がれる!!!」

最高かよ!!!

私たちは居酒屋で食事と酒(私はジンジャーエール)を楽しみながら、日々の苦労を慰めあった。
クレバーかつ広い眼で物事を見ることのできる彼女との会話は、大学時代より少し大人になれている気がした。その直後、『もし結婚式を挙げるとしたらストロングゼロでシャンパンタワーをやりたい』というFラン学生みたいなことを言ってゲラゲラ笑ったので、まだまだ私たちは変わらないでいるようだ。

ちなみに頂いたお土産は、金沢の金箔入り茶漬けだった。まじ貴族。最高。

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