もちづきもちこの一番長い日

1月14日
三連休最終日。

今日も今日とて、演者さんをイベント会場までアテンドするバイト。
祝日である上に、演者さんもメディア露出多めの人気者で、イベントは大盛況に終わった。
こちらとしても、着いた時点で楽屋にお弁当が入っていたので、やるべきことの負担も少なかった。

夕方18時頃新宿に戻り、Pに電話した。
「今日こっちのイベントも最終日だから、打ち上げ用に買い出しお願いしたい!」
もうケーキとケンタッキーを注文済みだという。私はまず、ケーキの受け取りに向かった。

新宿のホスト街を少し通りすぎたところのケーキ屋に、デコレーションケーキを発注していた。
出来上がり品を見せてもらうと、鰤くらいの大きさがあって、思わず
「わぁ!すごいですねこれ!!」
と無邪気な感想が出た。パティシエさんは私の驚きを『計画通り』みたいな笑顔で見ていた。

大きさもさることながら、重みもなかなかあるデカケーキ。一瞬、経費削減を思って電車移動……と思ったが、この重荷を駅まで運べる自信はないし、そもそもこれを帰宅ラッシュの電車に乗せるのは大変リスキーだ。仕方なくタクシーを捕まえて有楽町まで向かった。

ケンタッキーの鶏何羽分かわからない量のチキンと、じゃがいも何個分かわからない量のポテト、そしてキャベツ何個分かわからない量のコールスローサラダを受け取り、会場へ入る。
セッティングを終え、程なくして打ち上げが始まった。
皆、連日の忙しさを乗り越え、無事イベントの成功を収めた達成感からか、楽しそうな顔をしていた。私もかなり携わってきたイベントが大盛況に終わり、さらにケーキが美味すぎたためご機嫌であった。

1時間弱で打ち上げを締め、皆で解体作業に入った。しかし、これがなかなかヘビーである。到底2、3時間で終わる量じゃない。
「もちづきさん……」
Pの申し訳なさそうな顔から、次の言葉を悟り、覚悟を決めて自分から申し出た
「はい、朝まで手伝いますよ」

どれほどの荷物をエアークッションに包んだからわからない。
どれほどの荷物を本社まで運んだかわからない。
どれほどの段ボールを担いで階段を昇り降りしたかわからない。
ただ一つわかることは『ねむたい』ということだけだ。

きっと始発の頃に終わるだろう。
家に帰ったらまず一回寝たい。寝て起きてからシャワー諸々済ませたい。
明日も昼からライブスタッフ。ポケモンセンターばりの回復力を、未知なる自分に期待している。

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