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お弁当デビュー

7月12日
生まれて初めて自分のために弁当を作った。

身体の不調とランチ代の削減を目的に、野菜と肉と米をバランスよく摂れる弁当を作ることを決め、先日早速弁当箱が届いた。
一人暮らしを始めるまでまともに料理したことがなかった女だ、かわいくてお洒落でなおかつ美味しいおかず作りなんて立派なことはできない。なんなら今日はまだおかずを作り置いてもいない。とりあえず冷凍ごはんを解凍し詰める。おかずの段には、買い置きしていたもやしを醤油で炒めたものを下に敷き詰め、その上に3個で150円のチキンバーグを1つと、冷凍ほうれん草を解凍して添える。

質素!!!

でも幾分か健康的か……と、ひとり自作の初弁当を頬張った。
総額100円。

家に帰ると、Amazonで注文していた野菜ジュース(12本パック)と、身に覚えのない荷物が届いていた。

友人オススメの野菜生活のグリーンスムージーを『エヴァンゲリオンのミサトさんのビールぎっちり冷蔵庫』をイメージして陳列した後、その荷物を開封する。
それは、高校時代からの友人が送ってくれた誕生日プレゼントだった。
……私1月生まれだよ???

「ずっと渡しそびれてて、いよいよ賞味期限も近づいてきたので送ります」
同封されていた手紙にはそう綴られていた。わざわざラッピングして、しかもモロッコ土産も追加して送ってくれて嬉しいなぁ。
彼女からもらったキャンティは、彼女のような優しさを感じさせる甘さだった。

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