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破れぬ夢を引きずって

9月29日
朝起きると、大事な友人から長文のLINEが届いていた。

ここで内容を発表することほど野暮なことはないので詳しくは言わないが、端的に言えば私の最近の不甲斐ない態度に関する思いだった。
ぐうの音も出ない言葉の数々に、自分の愚かさを痛感する。

それから、どうすれば良いかを考えた。
何をどう伝えればいいんだろう。そもそも私はどうありたいんだろう。苦しくて、何度も首元をさすりながら考えていたようで、ふと鏡を見ると首が赤くなっていた。
それでも、『本当』を絶対に伝えたくて、言いたい言葉をメモに記した。私を想ってこのLINEをくれた、この人にだけは、そして自分にも正直でありたい。

夕方、また別の友人と会った。これは別で悩んでいたことの相談をしたかったためだ。
悩み事や、お互い作家なので物を書くことについての苦悩や野望、美味しいごはんをお供にいろいろ語る。途中、プレゼントで持ってきた茶漬けをその会で1番の熱量(相手談)プレゼンする、『お前さっきまで己の不甲斐なさを懺悔してたのに……』というレベルで不謹慎だったのは反省するとして、全部言いたいことを話せてよかった。嘘偽りなく自分や意見を語るって、こんなに肩が軽いものなのか。

深夜、件の友人に1日かけて書いたメモの内容を伝えるために電話する。本当の気持ちを吐露するという行為は、波風を立てずにヘラヘラと生きることばかりしてきた私にはひどく難易度の高いもので、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになってしまった。それでも、拙いながら伝えた言葉を彼女はしっかり受け止めてくれた。そのあとは今後の野望や全然関係ないタピオカの話など、いつも通りの会話を2時間近く語り合っていた。ああ、私は大切な存在を失いそうになっていたんだと改めて自分の失態を悔いると同時に、これからも大切にしようと強く想った。

自分を見つめ直す良い機会になった!

どんなに辛くても捨てきれない、破れぬ夢を引きずって明日も駆けずり回ろう。

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