幸せだったんだな

7月1日
親友の家で目覚めた朝。

お昼からの勤務である彼女と一緒にゆっくり起き、朝食とコーヒーをご馳走になる。
誰かと一緒に食べる、久しぶりの朝ごはん。自分がいかに幸せ者か、改めて感じた。

しばらくまったりした後身支度を整え、彼女は職場へ、私は自宅へと足を向ける。実に48時間ぶりの帰宅だ。まぁまったく景色は変わってないんだけど。
しばらくのんびりした後、夜は渋谷へ向かった。

待ち合わせていたのは、幼馴染の女の子。幼稚園児になる前から親が知り合い同士で、出会ったのはもう20年近く前のこと。幼稚園児の頃はしょっちゅう彼女の家で遊んでいたが、別々の小学校に上がるとその回数も減っていった。中学校で一緒になったが、お互い部活の友人とばかりいたのでほとんど会話はしていなかった。卒業後は親経由で現状を聞くくらい、今の今まで本当に会っていなかったのだ。
「久しぶり!」
とびきり明るい顔で笑う彼女は立派なレディになっていたが、確かに思い出の中の彼女だった。それもあって変に人見知りを発動することなく、今までの話を互いに交わした。
私もまあまあトリッキーな人生を歩んでいると思うが、彼女もやると決めたら一直線なタイプで、今もやりたいことに向かって努力を重ねているらしい。
「自分のやりたいことで生きていけたら幸せだよね」
そういう彼女は、まるで鏡の自分を見ているようだった。考え方が非常に似ている。

焼肉を食べながら積もる話をし、「お互い頑張っていこうね」「また話そうね」と約束をして別れた。
もう一度、彼女と素敵な出会いができた夜だった。

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