技術スタッフはレベル上げ必須

12月17日
朝5時、仮眠から目覚める。

久々の激早起き。生まれたてのハムスターみたいな顔をしながら身支度をする。
朝食に昨日のカレーを食べたので、スパイス効果で少し目が開いた。

電車に乗り込み、今日が月曜であることに気がつく。
休職してからというもの、曜日感覚がどんどん失せている。憂鬱そうなスーツ姿の人たちがギュウギュウに詰められた車内に乗ると、私も月曜朝の憂鬱を吸い込んだような感覚に陥った。
ふと隣の人を見る。禿げ上がった前頭部・ヨレヨレのコート・ぽっちゃり体型の、絶妙な『おじさん』要素を取り入れ、もはや世の中の『おじさん』を集めて1つにしたらコレになるのでは?と思うほどのおじさんだった。
別におじさんがどうというわけではないのだが、鼻の穴をしきりにほじっては、2回に1回の頻度でその指を口に入れるその行動が生理的に受け付けなかった。ハナクソってつまり、ゴミの塊ですぜ?それを食うって、あんたダイソンかいな?なんて思いながら横目で見ていた。気づいたら耳クソもほじつていたのは、もう流石の領域に達していた。
電車を降り、目的地に着いた瞬間、『おじさん』の対極に位置する『幼女(たまに男の子)』の可愛い動画をTwitterで観て心を浄化した。

納品を済ませたのは12時前。
次の現場までまだ時間がある。
一度家に帰って雑な和風オムライス(白だし入り卵焼き+めんつゆライス)を食し、仮眠をとった。

真っ黒な服で向かったのは、中野にある劇場。
初めて行く劇場・ライブの音響をすることになったのだ。
音響は数回やったことあるが、毎回軽ミスをするくらい、得意とは言い難いレベルなのだが、そんなこと言っていられない。
結局、ネタ音1回、最後のエンディングのSEのタイミングがMCと合わなすぎてやり直し3回の、軽ミスでは済まされないミスをしてしまった。
あんなにドラムロールを流したのは初めてだ。


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