眠ループ

9月13日
起きた瞬間から、無理な気はしていた。

なんか、心がおかしい。起きているのに、生きているのに、死んだ心地がする。光が見出せないというか、とにかく全てが気だるい。
それでもバイトに行こうと無理して電車に乗ったが、途中で断念。たどり着けても遅刻だし、そのあと到底働ける気がしなかったので、お休みさせていただくことにした。

そこからはとにかく自分の体調を取り戻すため、また精神を明るい方へ持っていくため、好きなだけ眠ることにした。
前のバイトも、ADを辞めたときも、『眠る』という行為で得られる幸福感が一番大きかった。純粋に睡眠欲は強い方だし、人と会うのも気を遣ってしんどかったりするし。1人の世界に好きなだけいれるあの空間が、一番今の自分には必要なのだ。
ずっとずっと、それは泥のように眠った。生産性とか、勤勉さとか、そんなものは一切無視して眠り続けて、気がついたら心はすっきりと晴れていた。

すっかり体調も戻ったので、もともとの予定であった友人宅への訪問。
明日から彼女とBAYCAMPというフェスに参戦するのだ。彼女の家に今日から2泊させてもらい、一緒に行こうというわけである。
彼女もあまり体調が良くなかったらしく、行き道に彼女でも食べられそうなものを買っていくことにした。メインは食欲がなくても胃に入れられそうなざる蕎麦で、サブとして白桃の缶詰を買っていった。『なんでも食う』でお馴染みの私が体調を崩し、なんでも食べれなくなったときは母が決まって買ってきてくれたのが桃の缶詰だった。それもあって、『食欲がないとき=桃の缶詰を食べるとき』という認識だったのだが、彼女は「うちはそんなことはなかったけど……」と返した。あれは風邪におけるルールではなかったのか。ローカルルールも甚だしいものを買っていってしまったようだ。

それにしても、明日から2日間のフェスかぁ。
はじめて『フェス』というものに行ける。たぶん、いや絶対彼女からの誘いを受けなかったら一生フェスを知らずに死んでいったと思うので、感謝の気持ちでいっぱいである。
「フェスの飯は信じられないくらい高いけど、最高の音楽を聴きながら食べるあの飯は最高に美味いのよ」
とのことなので、そこまで文字通り味わおうと思う。

明日へのワクワクで結果ポジティブで1日を終えられた!

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