ネガポジ・チェンジ

9月12日
昼過ぎまでぐうすか寝て、朝食か昼食かわからないオムライスを作って食べた。
今までお金がないためにごはんをケチャップで炒めただけの『ストイックチキンライス』でばかり食べていたが、今回は先日お弁当のおかず用に買ったベーコンが残っていたので、それと一緒に炒めた。やはり肉の味があるだけで幸福感がちがう。貧乏ならではの小さすぎる幸せに気がついた瞬間だった。

そのあと所用のため外へ出る
用事のある場所へ向かう途中、父の会社の前を通った。父さんはまさに今、ここで仕事をしているのか……と思うと、なんだか申し訳なくなってきた。今日の仕事は夕方からのライブ1本だけだし、全身黒づくめの不審者スタイルだし。
昔、第1志望の大学に受かった時、父から「さすが俺の子だな」なんて冗談めかしく褒められたことがあった。その何気なかったはずの言葉が今、私を苦しめる。父さんごめんなさい。私はあなたの誇れる娘でもなんでもないです。週5で決まった時間に働くことすらままならない大クズです。
また、1人でネガティブの海をさまよった。

あれよあれよという間にライブ会場に入る時間になった。
2階にある劇場に入る前、途中の階段で笑顔の練習をする。私はネアカ、ネアカのポジティブガール……。お笑いの仕事だ、愛嬌出していかないと。そんなことを考えていたが、出演者さんたちのネタを袖で観ていたら、自然と口角が上がった。どうやら深く考えすぎていたようだ。別に特別明るくなくたって、面白けりゃ笑うわ。そして、ここはそれが叶えられる場所だった。

たくさん笑って、元気取り戻した!

明日も持続してくれたらいいな。

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