嗚呼、友よ

4月10日
春とは名ばかりの寒空の下、私たち制作チームは渋谷の地下に店を構える喫茶店に集まっていた。

もともと『パンクスの集まり』を自称してきたこの団体、本日さらに磨きがかかった気がする。スリリングで、楽しくて、最高にゾクゾクする。
その中でも技術力の乏しい私はチームの営業担当で、人脈広い系愛想良い女子でいなければならないわけだが、それでも元が根暗で友達少ない芸人なので壁にはぶつかるわけで。
今回任された人探しも難を極めそうである。それでも高校や大学の友人たちの力を借り、なんとか有力な情報を掴み始めた。

私に情報をくれた大学時代の友人はこう言ってくれた。
「サークル代表だから同期の困り事は全力出すよ?」
くぅ……ジャンプ漫画の主人公くらい漢前じゃねえか……。私は彼の心意気と、こんな素敵な友人を持ったことに心から感謝した。
そのほか、高校時代の友人は他の友人を当たってくれたりと非常に協力的で、自分がいかに友人たちに恵まれているか再確認できた。

私も全力出してやらなきゃ……!
まずはこの請け負ってしまった筆記体の解読からだ……

物書き志願者です! 貴方のサポートが自信と希望につながります!