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会社員の妻とフリーランスの夫、それぞれの働き方のメリットとは?

「会社員はオワコン」「大学なんて行く意味はない」「フリーランス最高」

一時期、SNSで「会社員・大学は辞めてフリーランスになるべき」的な主張が大きく盛り上がった時期がありました。

わが家は、私が大企業に勤続10年、夫は2018年4月からフリーランスなので、どちらの働き方のメリットもフラットに見ることができる立場だと思い、このnoteを書いてみる事にしました。

ちなみに、私が勤めているのは、最近はてなブックマークでも話題になった「6年勤めた〇〇〇を辞めた話」の関連会社です。大企業と一括りにしても、文化や体制は違うところがゴマンとあると思いますので悪しからず・・・

このnoteは、「会社員とフリーランスって、それぞれぶっちゃけどうなの?」ってところをわかりやすく、仲の良い友達とお茶をしながら聞いたような距離感でお伝えできれば、と思っています。

私たち夫婦の経験ベースであるため、あくまで個人の感想です。
そして、友人であるあなたに対して、どちらかを強く勧めるつもりもありません。なので、安心してお読みくださいね!

目次
・会社員のメリット
 その1:錯覚資産を得られる
 その2:ビジネスの規模が大きい
 その3:会社が安定している
・フリーランスのメリット
 その1:自分の好きなように時間を使える
 その2:自分の理想を追求できる
 その3:労働集約型の働き方から開放される
・会社員かフリーランスか、どちらがいいのか?

・会社員のメリット

まずは、会社員である私が感じるメリットから。

その1:錯覚資産を得られる

「錯覚資産」とは、この本で提唱されている言葉で、

他人に「この人は実力があるに違いない」と勘違いさせる力

のことです。

新卒入社時の就職活動では、大学生活で打ち込んだことをベースに、「ポテンシャル」で採用される事がほとんどかと思います。

一方で、一握りの「学生時代から起業したり社会で活躍している人」に関しては、すでに錯覚資産ならぬ「本当の実力」を早い段階で身につけているという圧倒的なアドバンテージがあります。

上記のようなアドバンテージが無い限りは、大企業に新卒入社して、「〇〇会社出身」という職歴を得るのは一つの錯覚資産になりうると思います。

さらにぶっちゃけた話、うちの会社は中途入社も可能ですが、出世するのは新入社員から会社に勤めている生え抜き社員ばかりです。

大企業が全てそのような体制ではないと思いますが、出世欲がある方は新卒入社から一筋に勤め上げ、出世コースを駆け上るのが一番かもしれません。

その2:ビジネスの規模が大きい

所属する企業の「看板」が大きいと、ビジネスを行う様々な場面で役立ちます。

「営業」として顧客を訪問する際に信頼されやすかったり、逆に自社が顧客として利用しているサービスや取引も多かったり。

また、自社に体力があるので、関われる商談・プロジェクトや使える予算の規模が大きくなります。

新入社員のうちから、「〇〇会社の〇〇さん」として信頼を得ることができるので、個人では出入りすることのできない企業と仕事をする機会を得られる。

また、ビジネスが大きくなると、社内でも様々な分野のエキスパートと関わることになるのですが、その人たちからも様々な知恵や知見を得ることもできます。

私も入社2〜3年の若手社員の頃から、「営業」として様々な企業に出入りをさせてもらいましたし、社内の先輩方にビジネスマナーからプロジェクトの進め方、お客様の信頼を勝ち取るためのマインドを叩き込んでもらいました。

また、プロジェクトが大きくなるほど重要度が増す、リスクマネジメントについてもノウハウが自社に蓄積されているので、「こういうリスクを潰しておかないといけないのか」と驚くことばかりでした。

個人で一から築くのは難しい大規模なビジネスに若手のうちから関われるのは大きなメリットです。

とはいえ、自分の実績も「会社の看板」に蓄積されてしまうので、いかに「自分の資産」として実力や経験値を積み上げていくか、を考え続ける必要性があります。

その3:会社が安定している

冒頭で、わが家が私が会社員・夫がフリーランスであるとお話ししました。

言わずもがな、わが家の安定した収入源は、会社員である私の収入です。

毎月決まったお給料が振り込まれる、会社が倒産する可能性は少ない、福利厚生も充実している。

そういった安定を得ると、人の心も安定します。そのため、社内の雰囲気も殺伐としていません。

例えば、怒号が飛んでくるとかネチネチ文句を言われるとかそういうことはなく。近くの人と助け合う雰囲気があるように感じます。

私はこの会社で2回の産休・育休を取らせてもらいました制度が充実しているのもさることながら、取得している実例も多いため、「いってらっしゃ〜い!待ってるよ〜!」という感じで、快く送り出してくれます。

人的リソースも豊富なので、1人2人の産休・育休取得者がいても実務を補填できるということなのだと思います。

人間、明日の食べるもの、住むところも不安な状態だと精神がどんどん蝕まれて行きます。これは、会社の財政状況にも、家庭の経済状況にも言えること。

そう言う意味では、会社が安定していることが心の安寧につながることは大いにあるのではないでしょうか。

・フリーランスのメリット

ここまで、私の実体験を踏まえてメリットをお話ししてきました。

ここから先は、私が夫の姿を見ながら感じた、フリーランスのメリットをお話しします。

フリーランスと言ってもどのような生業で独立されているかでだいぶ環境は変わるかと思います。わが家の夫は、「自分が開発しているサービスを持ち、複業として起業のコンサルティングを受託しているエンジニア」です。

ちなみに、わが家は私がフルタイムワーママとして会社に勤務しているため、家事や育児で担うバランスは夫の比重が高くなっています。

それでは、フリーランス主夫として働く夫の姿を見て感じたメリットをご紹介します。

その1:自分の好きなように時間を使える

フリーランスの夫の時間の使い方をきくと、心の底から羨ましくなる事が多々あります。笑

例えば、

・子どもたちを保育園に送っていった後、ジム&温泉に入って健康を維持する
・コード書く気分にならない時は、参考文献を読み耽ってインプットする
・畳でゴロゴロしながらアーキテクチャを考えて、パッとアイディアが思いついたら手を動かす

彼曰く、「人間が集中できるのは6時間が限界だ」とのこと。

大企業勤めだと、就業時間は7〜8時間と決まっていたり、好きなときにゴロゴロしたり、席で堂々と本を読みふけったりすることはなかなかできません。

だけど夫の姿を見ていると、「やりたいときにやりたいことをやる」というのが個人の生産性を上げるための究極的な方法なのでは?と思えてきます。

その2:自分の理想を追求できる

夫は現在、自分のサービス開発と企業へのコンサルという2つの柱を生業にしています。

サービス開発に関しては、完全に一人で企画・開発・設計・コーディング・アプリ化まで行っているので、全てを自分で決めて作り上げています。

これを大きな組織で作ると、部署や担当という境界線があったり、裁量や権限が限られてしまったり…

そういったしがらみに捉われることなく、自分の理想をまるっと詰め込んだサービスを作ることができるわけです。

そして、もう一つのお仕事が企業へのコンサル。

サービスを一緒に作り上げるお手伝いなのですが、メンバーの皆様が優秀で、刺激を受けることも多いそう。

フリーランスだと、自分と価値観が合い、価値を提供できる方や組織とだけ契約を結ぶことができる。

これによって、理想のメンバーとだけ仕事をすることも可能になるようです。

その3:労働集約型の働き方から開放される

会社員だと所定の労働時間が定められており、残業をすれば残業代が発生する時給制の働き方になります。
(裁量労働制の契約を除きます。)

一方でフリーランスになると、成果に対しての契約を結ぶことが可能になります。

1時間だろうが、10時間だろうが、かけた時間ではなく提供した成果に対してお約束し、報酬をいただく契約を結ぶこと。

自分自身の実績や実力を資産として蓄積することで、会社員時代では考えられなかった成果報酬を得ることも可能になるかもしれません。

逆に言うと、成果が出せなければ契約打ち切り、というシビアな世界でもあるので、スリルとサスペンスに耐えるメンタルタフネスも必要です。笑

・会社員かフリーランスか、どちらがいいのか?

ここまで、会社員とフリーランスのメリットをそれぞれお話ししてきました。

常々思うのは、誰かにとって居心地の良い場所が、自分にとって居心地が良いとは限らないということです。

例えば会社員の安定性や規模感というメリットは、労働集約型であることや分業体制によるフットワークの重さと等価交換です。

一方で、フリーランスの自由さというメリットは、成果を出すために時に寝食忘れる覚悟や明日食べるご飯にも困るリスクと等価交換です。

わが家の場合は、私が家計を担って会社員を続けていますが、フリーランスの夫の働き方を横目に見ながら「自分にとって一番フィットする働き方」を探しているところです。

自分は、どんな時に力を発揮できるのか。
そして、どんなことが譲れないのか。

このnoteが、様々な選択肢の中から、より最適な働き方を選ぶための参考になったら嬉しいです。

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