「公共の場での授乳問題のtwitterアンケート結果」を書いた私の深層心理

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公共の場での授乳問題のtwitterアンケート結果〜育児に不寛容って本当ですか?〜」というブログ記事を書いたわけですが、この考察についてはものすごくツッコミがあることを覚悟して書きました。

なんと、1割近い人間が「抵抗はあるが、授乳してもよい」という選択肢があるにも関わらず、敢えて、敢えてこれを選ばずに、「授乳するのはやめてほしい」と答えているという結果になりました。
これを不寛容と言わずしてなんというのでしょうか!

などと煽る事も容易な結果なのです。

統計、有意差というのは、実は非常に危ういものです。
簡単に言えば「○○であるという結果を出したいから、結果が出るように統計をとる」ことが可能です。不都合なデータを使わなかったり、有意差が出るようにしたり(データ自体をいじるわけではなく、有意差が出る検定を使ったりする)、表やグラフがいかにも、その主張に添うような形式に調えたり。


今回の記事について言うと、「育児に不寛容ではない」という結果を出すために統計をいじるような真似はしていません。
ただ、読めばわかるように、考察や解釈自体は「育児に不寛容ではない」主張を全面に押し出しています。

実のところ、単純にPV(ページビュー、そのページをみた数)を稼ぎたいだけであれば「育児に不寛容である!」という論調で、コメントも「これは不寛容! ひどい!」という晒しあげをし、炎上するような書き方をすればよいのです。


しかし私は、別にPVが欲しいわけではありません。
いや、もちろん沢山の人に読んでもらうことが、一番モチベーションがあがる手段なのですが、そのために主義主張を変えるのは、私の本意ではありません。

いろいろと悲しいことが世の中には沢山あります。
生きにくいと感じることもあるでしょう。
周囲に拒絶されていると感じることも。
そしてtwitterで呟きます。

「ああ、今日はこんな嫌な事があった」

すると、今日あった楽しいことは、忘れてしまいます。
そして、後から読み返して思います。
「ああ、あの日は嫌な日だった」

しかし考えてください。本当に嫌な日だったでしょうか。
朝起きたら、太陽が眩しくて、輝いてはいませんでしたか。
コンビニで買い物をしたら、店員さんが笑顔を見せてくれませんでしたか。
衝動買いした新商品のお菓子がおいしくはありませんでしたか。
レストランで注文した八宝菜に、ウズラの卵がいつもより1個多く入っていませんでしたか。

そんな、「わざわざ書くほどではない、ちょっと嬉しかった事」が一日の中には山ほどあると思います。
嬉しかったと気づくことすらないかもしれない。

育児中も同じです。

子ども連れで買い物をしていたら、買い物かごをサッカー台まで店員さんが運んでくれたりしませんでしたか。
公園で通り過ぎる老夫婦が、あなたと子どもを見て、微笑んでくれませんでしたか。
脇を通る車が、少しだけスピードを緩めてくれませんでしたか。
道であった高校生が、子どもを見て「かわいい」と声をかけてくれませんでしたか。

私は、楽しく育児がしたいです。
この世界は明るいと、子どもに思わせてあげたい。
あなたはみんなに愛されていると感じさせてあげたい。

それと同様に、あなたにも育児を楽しんで欲しい。


不寛容と感じる出来事が沢山あることは知っています。
しかし、今回のアンケート結果について、私はこう思います。

「4割の人が、公共の場での授乳について抵抗を感じながらも、授乳していいと声をあげてくれている」

「1割弱の人が、公共の場で授乳をして欲しくないと感じている。
しかし、実際に声もあげずに耐えてくれている人が沢山いる」

それは、寛容であり、優しさです。

ネット上で目に付く、マイナスの情報。
沢山の「不寛容」な出来事。
「日本は育児がしにくい国だ」というメッセージ。

それだけを目にし続けていれば、「日本は育児がしにくく、不寛容。子どもなんて産んで育てたくない」と思い込んでしまうようになるでしょう。
そして、あなたの周りであった、沢山の温かい笑顔を忘れてしまうだけでなく、「心の底では疎んでいるに違いない」などと感じてしまうようになるかもしれない。

それは真実でしょうか?


だから、私はただひたすらに、こうとだけ主張させてもらいます。


「日本は、決して育児に、不寛容ではありませんよ!」


自分自身に悲しい呪いをかけずに、どうかあなたの周りにある優しさを素直に受け取れますように。

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