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キャラクターとライセンス <2>エージェント

前回の続きです。

エージェントのお仕事
ライセンサーとライセンシーの間に立つエージェントとは、両方の立場から弱点を補う立場です。また、ライセンシーとともにキャラクターを盛り上げ、ライセンシー同士の相乗効果を企画します。

ライセンサーの弱点とは、特に海外のライセンサーには国内の商習慣や、トレンド、文化が理解できないのに、数字を求めるばかりだったりするところあるんですよね。
そういうライセンサーに、ライセンシーのカテゴリの日本での商習慣や業界の状況を理解させ、それに応じたサポートをお願いするのがエージェントの役目のひとつなんです。

ライセンシーの弱点とは、自分たちの流通のことはよく知っているけど、ライセンスの契約やデザインの承認作業などについてわかりにくい部分があります。
エージェントは契約書の解釈やそのやり取り、デザインの承認(アプルーバルって言います)を仲立ちしたりするのですよ。これはコンテンツによっていろいろです。

同じキャラクターを展開しているライセンシーが複数いる場合、各社がバラバラにプロモーションするより、連携したほうが効果的でメリットが有る場合には、エージェントが情報を共有したり、プロモーションを企画して共同で催事を開く(実際は窓口になって専門の業者へ依頼するんだけど)などします。

ライセンスに関しては、1社で販売するより、複数の会社が展開し、同じコンセプトでデザイン展開などをするほうが、ユーザーから見たときにキャラクターを認知しやすくなります。
そして、ファンになったときに複数の会社の商品を購入する可能性が高くなるし、キャンペーンの効果なども高くなります。
そういった方向になるように、親和性のあるライセンシーを複数見つけてくるのも、エージェントのお仕事になります。

エージェントの収入源はライセンサー、ライセンシー、どちらかになります。それは最初の契約(書)次第ですが、ライセンサーとの成功報酬的な物が多いですね。

エージェントは常にローカルでヒットする可能性のあるコンテンツ(キャラクターやブランドなどのこと)を探していますが、たまに、ライセンシーから「このキャラと契約したいので交渉をしてきてほしい」などの要望もあります。
その際には、持っているコネクションを確認して交渉します。この場合には活動費または成約報酬的なものをライセンシーから頂いたりします。

※加筆はあるかもしれませんが
つづく


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