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キャラクターとライセンス <6>ライセンサーと仲良く

前回の続きです。

ライセンシーとしてのライセンサーとの付き合い方です。
前回前々回で書いたように、ライセンス担当としては、ライセンサーとのコミュニケーションが大切です。(←しつこい)
もちろん、それまでの実績で多くの販売をしてロイヤリティーを支払うのもそうですが、人と人でのつながりがもっと重要。

たとえ、以前のライセンスで販売が伸びなくても、「今度はがんばります」といえる関係づくりを普段からしておくべきです。
いくら有名な企業でも、ライセンシー担当に気に入られなければ、仕事以前に終わってしまいます。

具体的には、キャラクターが好きであること(基本!)、他のキャラクターに関してもよく知っていること、時には知らないキャラクターの話が出ても、知ったかぶりをせず、素直であること。
また、直接自分のメリットにならない情報でも、ライセンス業界の動きでライセンサーの気になりそうなことは、メッセンジャーでもなんでも情報を流してあげるということは、とても好感をもってもらえます。
これらは、ライセンス業界に限らず有効なことですが!

もっとも大事なのは、一緒に遊ぶということ!
コルフ、麻雀、会食、パーティー、旅行・・何でもいいのです。
遊んでいるときにはお互いの素がわかりますので、ビジネス上の付き合いの何倍もの親近感が生まれます!
一度遊んでしまうと、次回、「その後どうですか?」と話が繋がります。

私が、毎日PRタイムスのヘッドラインを1000以上読んでいるのも、情報を得る以上に、関係者に発信するネタを仕入れる目的です。

ライセンサーにはいろいろな会社があることは、前に書きました。
自社のコンテンツに自信を持っているところ、新しいコンテンツをなんとかヒットさせたいと思っているところ。
前者はロイヤリティ高め、数社でコンペをして企画と売上予想がいいところを選ぶ場合が多いです。MG(ミニマムギャランティ)も設定される。
後者は契約してもらえたら、売れるようにライセンサー自ら手伝うということも。ロイヤリティも低め。MG(ミニマムギャランティ)は無し、が多いですね。

ミニマムギャランティ=MG(エムジー)と呼ばれることが多い。
契約の中に書かれていることがある、年間に支払うロイヤリティ予想の一部をアドバンス(先払い)で支払う、最低数量保証金というもの。
その後の実際に支払うロイヤリティ分を、MGから相殺して、それ以上のロイヤリティが発生したら支払うものをオーバーロイヤリティという。

前者の場合は契約条件も厳しく、ひな形を変更しにくいけど、ある程度は担当同士の人間関係で融通がきく場合もあるし、遊び仲間だったら、ライセンシーの事情も理解されやすいので、やはり付き合い方は大事ですね!!

取得したいコンテンツがあるかないかではなく、幅広くライセンサーと交流するための近道があります。

Licensing International Japan ライセンシング・インターナショナル・ジャパン(LIJ)
世界的なライセンス関連組織の日本ブランチ。国内の多くのライセンサー、ライセンシーが加入していて、毎月交流の会を催しているけど、パンデミック以降はZoomで交流会を実施しています。
Zoomの交流会はとてもフランクで、最近では、フィンランド、台湾にいる日本人メンバーと話をしていますよ!

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Character Brand Licensing Association キャラクター・ブランド・ライセンス協会(CBLA)
国内のライセンサー、ライセンシー、流通、リテイル、アーチスト、クリエーターなどが参加。こちらも毎月、セミナー(会員は無料)や交流会を実施している。
分科会が充実していて、クリエーター分科会、グローバル分科会、マーケティング分科会、リテイル分科会があって、ライセンス業務全般をサポートしている。海外での展示会への参加の際には、助成金の窓口や、機材の搬送も初心者に優しい協会です。

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こういった会員制の組織に入れば、先輩たちが、ライセンサーやキーマンをたくさん紹介してくれますからオススメです。

まだつづく


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