世田谷の自宅売却のあと、住むところを作る。
まあ、そのために好きだった家を売ったのだから、新しい家はそれ以上の住心地にしたい。
その経過を、順を追って書いていこうと思うよ。

自宅の売却がもうすぐ契約できる、という所まできたときに、新居を建てる土地を探しはじめた。
なぜその時期かというと、いくらで家が売れるかがはっきりしなかったので、契約できそうな時、まあ固い数字が決まってくれば、購入する土地にかける費用が想定できるから。

建てる理由

ちょっとここで、うちの事情を話すよ。
まず、世田谷に素晴らしい６０坪の戸建の家があった。
約２０年前に新築した家だ。
私の４０歳ころ。

で、まだまだここに住むつもりでいたところ、妻が突然病気で倒れ、車椅子生活になってしまった。
そこで、世田谷の家を売って、車椅子で快適に住める家を作ろうということになったわけさ。
幸いにも、次男が同居してくれるということで２世帯となるので、土地はここの売却資金を出し、建物はローンを組んで息子が建ててくれる。

じつは、妻が倒れた時点で、子どもたちと話しあって、「今のウチには２階に上がれないから、もう住めないね」ということで、土地を早くから検索していた。
ここの土地と家を売ったらこれくらいの金額にはなるかな？という、ふわっとした段階で、設計事務所に相談もしたんだ。
その設計事務所に、次男と訪問して事情と希望を伝え、話を色々してもらった。

その設計事務所は、やはりデザイナーである次男と私が気に入った実績を残している、素晴らしいところ。
今回そこを使うかどうかはまだわからない。

土地探し

その時点でいい土地を見つけたのだけれど、まだ手元に資金があるわけでもないので、手付金も打てない。
しばらくして、そこも検索サイトから消えてしまい、どうすることもできない。
なので、土地探しは一旦棚上げして、売れる目処がついてからにしようということになった。
それが４〜５ヶ月前。

やっと売却の目処がついて、いつにいくら資金ができるかわかったので、これからが本格的な本気の土地探しになる。

条件

土地探しとは言っても、いろいろ条件があるよ。
まず、場所。
次男の通勤の事を考えて、田園都市線沿線。
次男夫婦はいま溝の口駅と高津駅の両方へ徒歩圏内の賃貸しに住んでいる。
今便利なので、そこはあまり離れたくない、とのこと。
しかし、その周辺では、２世帯２階建ての理想の広さを予算内で見つけることは至難の業。
そこで、沿線であればいい（都心に近いほうがいいのはそうなのだけど）ということで探そう。ということになった。

それでも、たまプラーザ駅から徒歩２０分以内、これが妥協の最大ということにした。
徒歩２０分はちょっときついと思うけど、リモートワークが主体のデザイン会社なので、電車使うのはたまにということらしい。

それだけじゃない。
妻が車椅子なので、最低でも前面道路は平坦なところにしたい。
田園都市線の沿線、つまり、川崎横浜って坂が多いのですよ。
平らなところは造成してあって、デベロッパーが建設会社決めてあって、しかも狭いところばかり。
希望の半分くらいの面積が多いし。

ローン

多くの家庭で同じように、土地は親が提供し、家は子供がローンを組んで建てるというスキームだ。
だいたい土地は親がその親から相続しているし、家は長いローンを組める子供が建てる。

以前、設計事務所のファイナンシャルプランナーが、今はローンで借りられるだけ借りて、手元にお金を残し、そのお金は運用して増やす。
ローンは住宅取得減税を活用して（今は１３年だったと思う）、減税期間が終わったら運用していたお金で多くのローンを前倒しして返してしまう。
というのが、一番賢い方法だと聞いた。
そうすると、ローンの生涯返却金額が何割も違うので、数千万円のローンではとても大きくなるということだ。
これはもう一度詳しく聞いてみよう。

つづく（長くなりそうだ）