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Baldur's Gate 3 知っているとより楽しめるDnD専門用語集

Baldur's Gate 3はTRPG『ダンジョンズアンドドラゴンズ(以下DnD)』で長年培われた世界設定をそのまま下地に活かしているのでDnDの世界設定を理解するとゲームがよりおもしろくなります。
ゲーム自体のネタバレは基本的にありません。DnDの共通知識でありBaldur's Gate 3でも知っているものとして扱われているので知らないと話が分かりづらいこの世界の常識をまとめています。

Act1までのみの内容です。専門用語が多すぎて序盤から躓いてしまいそうという方むけ

Faérunの地図 https://dnd.wizards.com/resources/faerun-map

Dungeons and Dragons 共通設定

Baldur's Gate
Sword Coast地方で最大の都市の名前。冒険者たちの目的はそれぞれながら紆余曲折を経てこの大都市へ向けて旅をするのがBaldur's Gate 3のひとつの目的となります。
町の名前は街を作った戦士の名前から取られており、タイトル画面にも写っている像がその戦士です。

Sword Coast
Faérun西部の海岸沿い地方。あまりゲーム内では名前が出てこないので「東北地方」とか「近畿地方」みたいな一定の区画を指していると分かれば十分です

Faérun
Forgotten Realms世界の惑星Torilの主要大陸のひとつ。日本語表記はフェイルーン。こちらはゲーム内でもたまに出てくるワードです。冒険の舞台全域を指していて、会話で出てくる際は「この国」のようなニュアンスでざっくりと今いる世界全体を指していることが多いです

Forgotten Realms
DnDで用いられる一つの世界の名称、また設定の名称。惑星Torilを中心に共通の法則を持つ冒険の舞台として様々な設定が存在する。DnD5eでは標準の背景世界であり、基本的な剣と魔法とファンタジーの世界としてBaldur's Gate以外の創作でも数多く用いられている世界設定。
ゲーム内の登場人物より一段高い次元視点なので、会話の中ではあまり見なかったかも?Baldur's Gate 3の世界が気に入った方はForgotten Realms を舞台とした他の作品に手を出しても楽しいかもしれません

Mind Flayer (=Illithid)
オープニングに登場したタコのような風貌の種族。Illithidが種族名。Gith語ではGhaik。
序盤、一体何を指してるのか分からなくなりやすい単語。「敵対している相手、敵」とざっくり認識しておくと話がわかりやすいと思います

Tadpole(=Ceremorphosis)
Mind Flayerの幼体。人型生物の脳に寄生し、いずれその生物の脳に成り代わり成体のMind Flayerとなる。主人公らはオープニングでTadpoleを埋め込まれたためその治療のために冒険をすることとなる
こちらも文中で何を指しているのか分からなくなりがち。脳内に埋め込まれたTadpoleを摘出しMind Flayer化を阻止するのが冒険者全員に共通した旅の目的です

Githyanki
イリシッドと敵対している種族。黄色い肌で耳はギザギザ。共通語と併せてGith語を使う。オープニングで登場するLae'zalがこの種族。

Drow(=Dark Elves)
種族の名前、いわゆるダークエルフ。
人間に敵対的で害をなすことが多いとされる種族ですが、必ずしも悪ではないです。あくまで種族の名前であり、悪人のエルフ = ダークエルフではない点に注意

Tiefling
フィーンド(悪魔のようなもの)と人間の混血の種族。
角やヒヅメ、しっぽなどの特徴を持つ。身体的な特徴を除き性質的には人間と近いが、邪悪なフィーンドの末裔であるとして他種族に蔑まれている。
序盤に出会うNPC種族であり、本作ではドルイドの集落の近くに難民としてキャンプを設営しています。元の住処を終われEmerald Glove の近くに一時的に住んでいるものの不吉の象徴であるためドルイドたちから立ち退きを求められ一触即発の状態。というのが本作Act1での立ち位置

Weave
世界に流れる魔力の源。魔道士はWeaveの力を利用して魔法を使う。Weave自体は女神Mystrylによって創造された。
魔法を使うことはMystrylの力を借りることであり、彼女の寵愛を受けているものほどうまく扱うことが出来ます。Galeとの会話の中でよくでてきます

Mystryl
魔法を司る女神。Weaveを創造し世界に魔法を溢れさせた。

Shadow Weave
闇と無の魔法の力の源となる。

Shar
闇と夜を司る女神。Selûneの双子の姉妹。Shadow Weaveの創造者。
登場人物のShadowheartはSharの信者であり、Sharのために力をふるっています。Shadowheartの守り神のようなものだと思っておくと話がわかりやすいです。
光の女神であるSeluneと敵対しており、その信者同士も敵対関係となります。

Selune
上記の通りSharと敵対する光の女神です。
Act1で登場するShattered SanctumはかつてSeluneの信者の拠点としてダークエルフとの戦闘で使われいたものです。

Silvanus
森の守り手たる上級神。人の生命より自然を尊重するドルイドに信仰されている。
Emerald Gloveの住民が信仰している存在です。

WaterDeep
北部の巨大都市。DnD作中の要衝。
Galeがかつて住んでいた都市として名前が登場します。

Baldur's Gate 3 固有の専門用語

少しゲーム内の要素に言及しています。
あくまで用語・状況説明にとどめたつもりで直接的なネタバレはない想定ですがゲーム内で知りうることをすべて避けたい人は注意してください。

Emerald Grove
西部フェイルーン、ソードコースト近くの森林地帯。ドルイドの拠点。
Halsinによって治められていたが現在行方不明。集落全体でSilvanusを信仰している。近隣のゴブリンにより襲撃を受けており襲撃の原因は拠点のティーフリングにあるとしてドルイド族は彼らを追い出したがっている。

The Absolute / Cult of the Absolute
The Absoluteを崇める宗教。教団に所属するものは焼印を押される。

True Soul
Cult of the Absoluteの高位信者。The Absoluteから力を付与されている。

Shattered Sanctum
かつてはSelûneを祀った寺院だったが現在はゴブリンに占拠されCult of the Absolute の拠点となっている

Baldur's Gate 3 に登場する団体

FlamingFists
都市Baldur's Gateの自警団。騎士とは別に腕っぷしに自信がある人々が集って警察活動のようなことをしています。粗暴な集まりなのでやっていることは必ずしも善とは言えず独善的な側面があります

Harper
本作に登場する団体の中では比較的平和的な集まりです。調和を重んじる団体であり、悪を為すものを許さず、独善的な行いを諫めようとします。
BG3内ではざっくりと善の団体と認識しても問題ないと思います

Guild
Baldur's Gateを拠点に善悪問わず自分たちの利を求めて行動している団体です。Guildは一般名詞ですが、Baldur's Gate近辺でGuildを指す団体は一つのみです。

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