タピオカを飲みました

タピオカを飲みました。

俺はミルクが苦手でミルクティーも苦手。勿論黒糖ミルクティーなんて飲めないし、結果としてタピオカとは遠い生活を送っていた。

転機は先日。黒糖ミルクティーを一口飲んだらこれがすこぶる美味かった。黒糖のコクと甘みがミルクの臭さを消してまろみだけが残り、お茶の香りがしっかりする、うまい、うまい飲み物だった。

じゃタピオカもいけんじゃね?

タピオカがリカちゃん人形みたいな味がする可能性もゼロではないが、俺は日本がそんなものが流行って今や定着した国と思えないので、タピオカを飲むことにした。

最初はいいとこに行こう。

最初はいいとこに行く。最初はいいものを買う。僕はこれをモットーにしていて失敗したことがない。というか、これなら失敗のしようがないのだ。

いいとこに行って(買って)そのものが良かった場合、「いいとこ行ってよかった~」と思うし、いいとこに行って(買って)そのものが悪かった場合「アチキには向いていないのね……」とすっぱり諦めることが出来る。ずるいなあ。

そんな訳で、ゴンチャに行った。

我が地元千葉にその店舗ができた際は、目を見張るような行列に驚いたものだ。東京駅の動く歩道がミチミチになるほどの人がゴンチャを飲むために並んでいた。なら、答えじゃないの?


買った。黒糖ミルクティーのパールトッピング。

びっくりした。

タピオカミルクティーというメニューがない。ゴンチャはお茶屋さんなのだ。タピオカはあくまでトッピング。牛丼で言う温玉。嘘だろ。

みんなこの驚きを数年前に味わっているのか……?みんな……?今隣に座ってるあの人も……?

ああ、

ああ、狂う。

狂う~ぷるぷる

指が震えてんだよ 見えねえか?

見ろよ。心の目で。澄んだ心の瞳で見ろよ。

なあ、見えるか?俺は見えてるぞ。

なあ。

俺はさ、こんな指が震えてる事まで書かなくてもいいんだよ別に。でもなんで書いてるかって言ったら伝えたいからじゃねえの?他の誰でもない、君に。君に、伝えたいからじゃねえの?ならさ、君がすることは俺の思いを受け止めて、見ることじゃないの?

落ち着けよ。な。見ろよ。住んだ心の瞳で見ろよ。俺の指。何本ある?わかんねえか。なあ。


別に狂わなかったので普通に飲んだ。

ぽいぴ~(おいしいあやまんJAPAN)

ミルクの臭みを黒糖が打ち消して、そこにお紅茶がグワッと香るのがなんともなんともまあ 美味しいじゃないですか。

なんならタピオカいらんかも。と思った矢先、もちもちするんよね。いいわ~

ただやっぱ怖いね、タピオカ。

普段俺たちがストローを吸って出てくるものって液体なのよ。粘度の差は多少あれど液体なのよね。吸って出てくるの固体なの怖いね~。

俺は怖くてタピオカが登ってきたらストローを口から離し、下がったら飲んで、登ってきたら離していたよ。さながら未就学児の遊んだエレベーターみたいだったけども。

いやでも意を決して吸うとこれが美味しくてね、いやあこれはいいもんですね。みんな好きになっちゃうよ。狂っちゃうよね。

みんな狂ってるんですか?

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