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マンドローネとピック

このエントリは マンドローネ Advent Calendar 2023 の17日目の記事です。


ご挨拶

毎度ありがとうございます、徳能です。
本年もちょろちょろとマンドローネを演奏したり、マンドバスをさわったりローネベースサミットに呼びつけられた挙句急に演奏班に回されたりしましたが私は元気です。

マンドバスとわたくし

マンドローネとピック

マンドリンのピック

マンドリンは撥弦楽器であるため演奏にピックが必要です。
べっ甲やナイロン等の様々な素材のマンドリン用ピックというものがあり、各地のマンドリン専門店等で購入可能です。
※余談ですがわたくしはK-LICKS F-TOP エクセロイ007を愛用しており、チェロなどは主にこちらのピックで演奏しています。

白いのがエクセロイ

マンドローネのピック

マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロ等は上記のピックを買えばすぐ演奏できますが、そのピックでマンドローネを演奏しようとすると思い通りには演奏できないと思います。

理由としてはマンドローネは基本的に絃の張りが強いのと、主に低音弦のゲージが太いためです(フラットローネなどの特殊な事情は除く)。

そのため主に合奏で活躍するマンドローネ奏者は通常ギター用のピックを使用する事が多いと思います。

マンドローネ奏者の中で圧倒的なシェアを誇るのは恐らくジム・ダンロップのピック(カメかワニ)ではないかと思います。

カメとはTORTEXまたはDELRIN500という🐢の絵が描かれたピックです。
ワニとはGATOR GRIPという🐊の絵が描かれたピックです。

上記のピックはマンドリン用ピックではないため基本的にはマンドリン専門店には売っておらず、街の楽器店や通販などで購入します。

私は師匠からの教えに従って緑のワニ(GATOR GRIP1.5mm)というハードボイルド感漂うピックを通販でまとめ買いしてマンドローネを演奏しています。

緑のワニ

ピックを削る

おろしたてピックを削る

おろしたてのピックはそのままでは演奏に適していません。
理由は主に2つあり、1つ目は(これは人によりますが)ピックをグリップした際に指からはみ出るピックの先端が演奏に理想的な長さより長いためです。

この場合、末端を削ることで長さが調節できます。

もう1つは、ローネ奏者は絃に対してピックを斜めに打ち下ろす事で爆発力のある破壊的な音を得る事ができる(意味不明な事を言っている自覚はある)のですが、おろしたてのピックではうまく絃をとらえる事ができないためです。

こちらの場合はそのまま数分演奏していると勝手にピックが削れてくるのでリハーサル等で調整する時間がある場合は削れるまで演奏するのが手っ取り早いです。
演奏する時間が取れない事情がある場合はあらかじめ斜めになるようにピックの先端を削ります。

削れたピックを削る

また、マンドローネは普通に演奏していてもピックはどんどん削れて行くのですが、演奏しまくって削れすぎたピックはバリが出てこれまたうまく絃をとらえる事ができなくなるためこちらの場合も削って調整します。

余談

「普通に演奏していてもピックはどんどん削れて行く」と書きましたが、ローネ奏者はある程度ピックが削れる事を見越して演奏に使うピックをあらかじめ選抜しておいてどんどん選手交代して行くのが基本戦略となっています。
※ローネ奏者が「現在のスタメン」とか言ってピックの画像を上げるやつです

最後に

ある程度マンドローネを演奏された方は察しが付くかと思いますが、猛烈な勢いで消費するためピックはまとめ買いがおススメです。

球根

それではまた。

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