知識だけの『頭でっかち』が落ちる穴。

ちょっと今回はいつもの「具体的な丸編みの知識」ではなくて、製造知識を得た上でどういうことが起こるのかを掘り下げてみたいと思います。

みなさんがこのnoteを読んでくれているということは、企画者としてモノを作っていく上でどういう知識が必要なのか?などの意識を持って読んでくれていることと思います。
僕としても、僕らのような中間業者の通訳に頼ることなく、みなさん自身が工場と直接やりとりができるようになることが目的なので、有効に活用してもらえていたら嬉しいです。

過去二回の『#丸編み製造の知識』では、主に工場や職人とコミュニケーションをとる上で必要になる共通言語を解説しています。

これらの共通言語を知ることで以下の効果が期待できます。

①一つの単語に付随する膨大な情報を理解することで工場と円滑なやりとりができるようになる。
②少なからず存在する質の悪い業者に騙されたりすることを防げるようになる。
③理にかなった製法で作る服の説得力が違ってきたりする。
他にもたくさんあると思いますが、基本的には学んでおいた方がみなさんにとって良いことが多いです。

①は過去二回の知識noteでも書いている通りで、みなさんと工業をつなぐ鍵になります。英会話と一緒で、言語を学ぶことで生産者とに距離感はグッと縮まります。

②などは、常々僕が普段のブログなどで発信している「不要な業者」が存在している以上、残念ながら皆さんがそういう人たちから狙われる可能性は常にあります。そういった招かれざる仕入先から身を守る為にもご自身の知識があることは非常に強力な武器になり得ます。

③は「◯◯は▲▲だから□□」など、その服や素材が具体的に着用者に対してどういう効果をもたらしてくれるのかなど、ウンチクとして語れる部分をクリアにできるようになります。またこれは主観ですが、そういった製造のウンチクが服やデザインの邪魔をしていない場合、多くの服はそのウンチクを語らずともアイテムそのものにオーラが宿っているように見えたりします。これは感覚的な部分なのであくまで僕の主観ですが。

反面、表層の知識が豊富になってくると、その知識に奥行きがなかった場合に陥りやすい状態があります。
それがタイトルにある、『頭でっかち』状態です。

ファッション業界には一定数『頭でっかち』な企画者が存在しています。
彼らの特徴としては、過去のアーカイブからキーワードだけピックアップしてその製法をテキスト上で知り、その工程を実際に見て理解していないうちに、ただ良いものとして意識の中に植えつけてしまい、情報の真贋を見極めることなく信じてしまうところです。

このような『頭でっかち』が招く事態はどのようなものでしょうか。

(A)ファッション初心者が間違った理解をしてしまう危険性がある。
(B)製造側に理解されにくくなる。
(C)企画者として信用されなくなる。

などが考えられます、というか、実際に起こる可能性があります。

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知識だけの『頭でっかち』が落ちる穴。

ヤマモトハルクニ

200円

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